今年と来年のフードトレンド|トロントの居酒屋風雲児【第46回】
紅葉が綺麗だなと思っていたら、すぐに雪が降り出すトロントの秋はびっくりするほど短いですね。本当にあっという間に過ぎてしまった2019年ですが、ついに残すところ1ヶ月となってしまいました。終わり良ければ全て良しということで、最後の1ヶ月も楽しいクリスマスやお正月を迎えるためにも頑張りたいと思います。来年は2020年、いよいよ東京でオリンピックが行われます。日本は盛り上がること間違いなしだと思いますが、私たちもトロントをもっともっと盛り上げていけるように来年はもうひと頑張りしたいと考えています。
今年1年を振り返ると色々なフードのトレンドがあったように思います。東京でもトロントでもタピオカドリンクは未だに大人気ですし、韓国のチーズダッカルビやチーズドッグ、トロントの遊園地CNEにも登場したレインボーカラーのチーズが入ったサンドウィッチ、グリルドチーズなどのチーズ系のフードも根強い人気です。またベジタリアンやビーガンといった菜食主義のメニューやレストランも数年前と比べるとかなりの数に増えたと思います。
カナダの人気コーヒーショップTim Hortonsでも夏から“Beyond Burger”という大豆やエンドウ豆を主原料とした植物だけを使用したパティを使用したハンバーガーを売り出して注目されました。このBeyond Meatを使用した商品はTim Hortons以外の店でもよく見かけるようになりましたし、これからも増えていきそうな予感です。ヘルシー系の大手スーパーWhole Foods Marketでは生肉コーナーにこの商品が並んでいることからも分かるように、既に生肉の代わりとして定着してきているようです。あるデータではこの商品を購入するベジタリアンは10%ほどで残りの90%はヘルシー志向の人々が購入しているとのことには大変驚きました。
また色々な国や地域でビニール袋やプラスティックストローなどの使用禁止から環境に優しいエコパッケージや紙製のストローの使用などが注目されるようになり、環境に気を遣うレストランが増えてきたように思います。アメリカではグリーンレストランと呼ばれる環境に優しいレストランであることを証明するための認証を行う協会があるほどです。節水、省エネ、リサイクル、サステイナブルな食品の使用など色々な基準を達成すると認証をもらうことができるシステムですが、こういったレストランが今後はどんどん増えていくかもしれません。レストランも今後は美味しいものを出すだけではなく、どのように環境に優しくしているかなどのストーリー性が重視されるようになってくるかもしれません。
毎年毎年色々な人気商品が出てきますが、来年はどういった物が流行るのでしょうか?既に2020年のフードトレンドを発表したWhole Foods Marketでは、ノンアルコールカクテル、大麻加工商品、冷凍食品、肉と植物の混合プロテインフード、再生可能農業、砂糖の代替品、カボチャやスイカの種から作るバターやスプレッド、西アフリカ食品など、面白い物がランクインしていました。なかでも注目してるのが、『フォニオ』という食材だそうです。西アフリカで数千年前から栽培された雑穀で、干ばつに強くタンパク質も豊富。クスクスのような食感で、パスタやご飯の代用品としても使用できるそうで、“第二のキヌア”として珍重されるスーパーフードとして話題を呼びそうです。実際のところ、私はBeyond Meatもフォニオも試したことがないので、時代の波に取り残されないように直ぐに試してみたいと思います。トロントでは来年何が流行りますかね?





小笠原 克 Ogasawara Masaru
日本ではファッションブランドGapでアルバイトからマネージャーまで7年間勤務、新規店の立ち上げや日本売り上げNo.1店舗での管理職を経験し、2005年にワーキングホリデーでバンクーバーに渡加。ファッション業界からの転身となるが、調理師免許保持や両親の飲食関係の仕事の影響などもあり、大人気居酒屋Guuでワークビザを取得し男前店で副店長を務める。その後2009年トロントでのFC立ち上げ総責任者に任命されトロントへ。寒い冬でも毎日行列のできる大繁盛店となり、トロントの日本食パイオニアとなる。2014年にはKinkaFamily Inc.の副社長に就任し、居酒屋の他、ラーメン、寿司、焼き鳥などのブランドを管理、2015年10月末GuuとのFC契約終了とともに独立・起業。現在は世界で皆に愛される飲食店を開業できるようにと奮闘中。




