カナダ中銀は段階的にレート切り下げの見通し。徐々にマーケットは復調する可能性大|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット
住宅マーケット年別比較チャート
2024年10月のTRREB全域・全物件タイプの総取引数は6,658件となり、2023年同月比でプラス44.4%の大幅増加となりました。ですが2021年の10月は1万件近くを記録しており、まだまだピーク時には程遠い状態です。
全物件タイプの平均価格は113万5,215ドルで、昨年同月の112万3,390ドルからプラス1.1%の微増。新規リスティング数はプラス4.3%、有効リスティング数はプラス25.3%となりました。平均売却日数は43日間で昨年10月の33日間からプラス30.3%でスピード感はありません。
6月以来カナダ中銀は段階的にレートを合計1.25%切り下げました。これは消費者の動きにもかなり影響を与えるレベルの差だと思われ、実際に業界内の肌感覚としてはこれまで待ちに徹していた買い手が動き出しているとの見方が大勢を占めています。
物件タイプ別に平均売却価格を見てみますと、
の順に並びました。
TOKO’s EYE
回復の兆しが特に見えると思われるのは低層住宅、そして市内は市外より早く底を脱すだろうという点には留意しておきましょう。
2025年を通しカナダ中銀は段階的なレート切り下げを行うと見られており、徐々にマーケットも復調する可能性は大です。
しかしこれから先政治的また経済的状況変化による影響は現時点では読み切る事は難しく、今後も鍵となる要因そしてマーケットの反応を注意深く観察する必要があります。