カナダ国内の旅行シーズン到来!トロントから飛行機で約5時間「バンクーバー」 | H.I.S.オススメ オトナの旅
4月になり気温も上がり、いよいよカナダ国内の旅行シーズンが到来する。トロントで生活をしていると東海岸への旅行が多くなる傾向にあるが、今回は気分を変えてカナダ西海岸のバンクーバについて紹介しよう。
バンクーバーは近代的な建物と自然が融合した街でダウンタウンにいながら海、山などの自然を身近に感じられる。治安も良く〝世界で最も住みやすい都市〟としても知られ、美術館や植物園などの観光スポットがたくさんあるのが特徴だ。
バンクーバーまではトロントから飛行機で約5時間、フライトを終えバンクーバー空港に降り立つとトーテムポールの像が迎えてくれる。トーテムポールはカナダの先住民(ファーストネーション)の人々が家族や個人の出自を表すために彫られたとされており、日本で言えば家紋に相当するもので、多種多様のデザインが特徴だ。
アメリカ・アラスカ州の最南部からカナダ・ブリティッシュコロンビア州地区で盛んに作られた事からバンクーバーのあちらこちらでトーテムポール像が頻繁に見られる。
市内は無人の電車(スカイトレイン)と市内バスが広範囲に発達しているため、車がなくても観光しやすいのが特徴だ。
まずはダウンタウン。ロブソン通りが市内で一番栄えた通りとなり、ショッピングモールやおしゃれなレストラン・カフェなどが軒を連ねる。
そしてダウンタウンの中心には石畳の道路や歴史を感じる古い建物が並び、レトロな雰囲気が味わえるギャスタウンと呼ばれるエリアがある。ここにはバンクーバーの代名詞と言っても過言ではない有名な蒸気時計(スチームクロック)があり、15分毎に蒸気を出しながら汽笛を響かせる。蒸気を出しているタイミングを見計らって写真を撮ればインスタ映えすること間違いなし。
ギャスタウンから北西に歩いていくとシドニーにあるオペラハウスを連想させるようなユニークな建物カナディアン・プレイスが見えてくる。現在は国際会議場やイベント会場として利用されているが、こちらもバンクーバーのシンボル的建物である。運が良いとクルーズ船が停泊しており、バンクーバーの街を見渡せるので晴れた日はすばらしい景色であるに違いない。
さらにダウンタウンから北へ少し足を伸ばしたノースバンクーバーにカピラノつり橋がある。カピラノ川の渓谷に架かる長さ134m、谷底までは70mとまさにスリル満点なつり橋はバンクーバーの有名観光地のひとつであり、もちろんここにも40以上のトーテムポールが健在する。
その他バンクーバー近郊には標高1250mのグラウスマウンテンからの絶景が楽しめる。ゴンドラや敷地面積22ヘクタールもあり、7500種類もの植物が植えられているバンデューセン植物園などの観光スポットが点在する。
そして最後に忘れてはいけないのが、ブリティッシュコロンビア州の州都であるビクトリア。ビクトリアはカナダ本土から独立したバンクーバー島の南端に位置する。バンクーバーからは飛行機、水上飛行機、フェリーでアクセスが可能だ。今回はレンタカーを借りたのでフェリーを利用してみた。フェリー乗り場から車ごとフェリーに乗り込み、揺られること約1時間半。長きにわたりイギリスの統治下におかれていたビクトリアは、英国調の建物が立ち並び、アフタヌーンティー文化など今でもイギリス文化を色濃く残しているため、バンクーバーとは一味違った楽しみ方がある。
市内散策はもちろんの事、ビクトリアにもブッチャードガーデンと呼ばれる有名な植物園があるので、春の時期の観光がお勧めである。
カナダ国内であっても東海岸と西海岸では文化や観光要素がまるっきり異なる。大都会のトロントを離れ、たまには自然にふれあいゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがだろう。