People. 6 Muto Daisukeさん「自分の意見を明確に発信して 議論する姿に刺激を受けた」|カナダワーホリを超えて30代になった今
スタートアップカルチャーが盛んなトロントへ
カナダにワーホリする以前は、ウェブやアプリの制作をする仕事をしていました。昔から漠然と海外に一回住んでみたいと思っていて、その時作っていたアプリで結構成果が上がったこと、そして年齢も30歳になったところで今かなと思い、カナダ行きを決めました。
トロントを選んだ理由は、当時スタートアップ文化が盛んになり始めていたことが理由です。トロントでは、語学学校に行きながら、デザイナーや起業家が集まるミートアップに参加して、日本で経験したことがなかったアイデアや意見を積極的に交換する文化を目の当たりにしました。その場で自分の意見を明確に発信して議論する姿は、じっくり一人で物事を考えて作っていく自分のスタンスとは真逆で、とても刺激を受けたのを覚えています。
また、着いてすぐにラングエージエクスチェンジのサイトで知り合いを増やしました。プロフィールに仕事について書くと、サイトを手伝って欲しい人などがおり、仕事を請け負い始めました。トロントにはセカンドビジネスを持っている人が多く、その手伝いをして欲しい人がたくさんいたことにも気がつきました。私自身は当時、英語でプロジェクトに関わる経験したかったことと、打ち合わせの度にご飯やお酒をご馳走になるなど、ワーホリという1年間の猶予期間だからこそできた貴重な体験だと思っています。結局、そのネットワークから他の仕事紹介や出会いもあり、一年間を通して大小合わせて10以上のプロジェクトに関わることができました。
ワーホリ経験が今にどのように活きているか?
帰国後、大きく変わったのは「視点と考え方」です。スモールビジネスの事業主と直接話しながらウェブに反映させていく体験を経て、以前より高い視点で考えるようになり、これは仕事に大きく活きていると思っています。
また、多様な事業者やデザイナーと触れ合い、今までにない考え方を吸収できたとともに、逆に自分のスタンスが明確になった部分もありました。「こういう考え方もあって良いけど、自分はこの方が好きだし上手く行く」みたいなことです。捨てるものがはっきりするというのも、ワーホリからうまれたとても貴重な効果だと思っています。