「仕事を辞めて2019年からはダンスで活動開始」桜舞トロント代表 ヒンクル友里香さん インタビュー【前編】|カナダと日本の架け橋ピープル
東京で開催される原宿表参道元氣祭「スーパーよさこい」にカナダ代表として出場決定!
2011年に結成をされた、よさこいダンスグループの桜舞トロント。桜舞はこれまでに日本文化会館やロジャースセンターなどの様々なイベントでカナダの人々に日本の文化「よさこい」を届けてきた。
今回はリーダーとして活動を続ける友里香さんに、これまでの歩みや「よさこい」に対する想いについてお話を伺った。前編となる今回は、友里香さんご自身のこれまでの歩みや、桜舞の結成に関して語ってもらう。
ーこれまでの歩みを教えてください。
日本で大学時代、外国語学科に通いながらソングリーディング部に所属していました。そこでダンスの楽しさ、チームが一丸となってみんなでサポートし合いながら目標に向かって努力する大事さを学びました。大学卒業後、ホテル業に携わりたいという思いがあったため、バンクーバーでホスピタリティの学校に通いました。その後、15年以上働き続けたホテル業界のキャリアに終止符を打ちダンスを通して日本の文化を伝えることに専念したいと決めました。
これまで仕事や子育てもあるなかで踏み出すことが出来ずにいたのですが、今やらなかったら後悔するという気持ちの方が大きくなり踏み出す決心をしました。リスクの高い道を選ぶことで色々な面で大変な思いをすることを覚悟の上、自分が持っているパッションを形にして少しでも人の心にインパクトを与えられたらと思っています。
自分の存在を消さないために、ダンスを介した日本文化を発信
ーよさこいは特に“日本文化”という印象を受けます。
トロントに来た当初は日本を離れて改めて日本の文化の良さに気づきとても恋しくなり、誰も知り合いがいない中で自分の存在が消えてしまうんじゃないかと思うくらい辛くて…。自分の存在意義を訴えるかのごとく日本の文化を自分の好きなダンスを通して伝えることが出来ないかと考えました。
そして考え出したのが舞台演舞でした。年に1度のシアターショーです。日本の和とカナダの洋をコラボレートさせ日本文化をカナダ人に伝えることを目的としたグループ「舞躍(ブヤク)」を立ち上げました。2007年と2008年の2年続けた後、私情により活動は継続できませんでしたが、2年目の舞台演舞で「よさこい」を取り入れたのをきっかけに色々な所から演舞の依頼が入るようになり「よさこい」だけは広め続けることにしました。
そして2011年に「桜舞」と名前を改名し「よさこい」に特化したグループを結成しました。
ー「桜舞」の活動について教えてください。
「桜舞」は、「よさこい」をカナダの人たちに伝えるためトロントを拠点に活動しています。練習は毎週日曜、週に1回行っています。演舞の依頼は主に日系関係のイベント、トロント市内で行われる文化系イベントが主流です。依頼に合わせて構成を考え踊り子とお客さんが一緒になって楽しめる空間を作り出します。
ーグループとしてはどれくらいの人数で活動をしているのですか?
ワーキングホリデーで来ている日本人が多いのでメンバーの出入りは頻繁ではありますが、今ではカナダ人のメンバーも増え全体の4割を占めています。人数的には常に20名から25名を保っており多い時では30名くらいになる時もあります。
「よさこい」は初心者でも年齢も問わない、誰でもチャレンジできる
ーメンバーの皆さんは、「よさこい」をどう思っているのでしょうか?
国籍を超えて色々な境遇の人達が集まって何か一つの事を楽しみながら作り上げるところに魅力を感じているのだと思います。よさこいの良いところは小さい子供からお年寄りまで、初心者でも気軽に出来て楽しめるところだと思います。カナダ人のメンバーからは「とにかく楽しい!」というコメントをよく聞きます。
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