金メダルを取るコツ⑤|オリンピック選手もサポートするカナダ公認マッサージ・セラピストが教える身体と健康【第83回】

今年はコロナの影響でトロントのサッカーチームは各試合毎にカナダには戻らずフロリダのゴルフコース付きのホテルをベースにシーズン序盤を戦い、しばらくコンディショニングに来れないと言うので、苦し紛れに「ゴルフ練習の動画でも送って!」「ゴルフスイングから体の癖を見つけてあげる!」「マンネリ化した対応から脱出するには全く違う角度から見るのも良いかも?」と言い残したところ、本当に動画を送ってくれました。

私は、ゴルフのプロでは無いのでゴルフテクニックを評価することは出来ませんが、体の使い方についての評価は得意とするところです。
10年くらい前からフィギュアスケーターが練習する際に、TAD式コンディショニングの結果が、翌日どのように体に反映されるか自分で確認してもらうために練習を録画して効果の確認をしていたからです。
当初は、練習中許可なくママが動画撮影しているので毎回警備員に注意されたり、なぜかしら私がスケートリンクに弁明に行ったりとドタバタ劇もありましたが、結果的にはスケーター本人も技術面の研究に役立つ結果となり金メダルに繋がった経験があるのです。
サッカー選手の動画はフロリダの突き抜ける様な青い空の下、爽やかにスイングしています。が…私としては「言いたいこと満載」の15秒程の動画です。
たった15秒。アイアンの2スイングでマッサージセラピストが何を言いたいか?
- ボディーターンが出来ていない
- スイングが小さい
- リズムが早い
文句を言う前に、これらがゴルフの技術的問題か?体のコンディションの問題か?の判断は必要だと思いますが、プロサッカー選手の運動神経とセンス、ゴルフ雑誌を読み漁っていた状況からして後者の可能性が高いと判断しました。
どれもサッカーのプレーに直接影響する問題です。これらの問題点はサッカーのプレー中の動画から見つけるのは難しい!なぜなら、サッカー選手が自分の弱点をカバーする動きを身につけていて問題点がハッキリ現れないからです。
無意識に体を動かしているゴルフスイング動画だからこそハッキリと確認出来るのです。
TAD式コンディショニング
①上半身のボディーターンを容易にするために股関節を緩める方法
②腰の緊張を効果的に取る方法
③背中全体の緊張を取る方法
④肩の疲れが原因で硬くなった背中の凝りを解消する方法
TAD式コンディショニング ポイント1
まずは正確に、問題となる筋肉や関節を見つけ出すのが大切です。どんな方法を取り入れてもターゲットがハッキリしなければ良い結果になりません。
TAD式コンディショニング ポイント2
痛みなど問題となる箇所は、そこが悪いというよりは最終的に動きのストレスが溜まっている場所であることも多いので、そのストレスの根源を見つけるのが本当の解決策と理解するのも大切です。
TAD式コンディショニング ポイント3
筋肉の付いている方向、位置や関節の動きを理解するのが根本解決の近道です。参考に、大腿四頭筋のケースで説明してみましょう。
例えば、太腿前面の大腿四頭筋は鼠蹊部から膝のお皿の下にくっついて、ボールを蹴る時に膝を伸ばす働きをします。
太腿部をセルフマッサージするのと同時に膝を伸ばした時にお皿の下に棒状に触ることができる腱の部分(慢性的な疲れは筋肉ではなく腱の部分に溜まっていることが多い)を1分ほど継続して刺激することにより緩めるといった具合です。
刺激する場所や、筋肉と腱の違いにより刺激の仕方が変化することも理解する必要があります。
この様に、皆さんが訴えるコリや痛みは問題点から生ずるストレスが最終的に蓄積された場所であり、トリートメントポイントでないことが多いです。ここに気が付かないと長年にわたり間違った部分に間違った刺激をして問題が解決しない状況に陥ります。
この様な間違いを避けるために、私はストレッチよりも手の届く範囲は自分の感覚を使ったセルフマッサージをお勧めしています(効果も実感できます)。
携帯電話などで自分の体の動きを確認すると色々な発見があります。余り難しく考えずに①足踏みで左右の膝の上がる位置が違うとか、②膝を運ぶ方向が違う、③左右の足首の位置が違うなど簡単な「???」の発見からスタートすると良いと思います。
地味ではありますが、この様なしっかりとしたスタートラインからコンディショニングを始めるのが結果的には途中でつまずくことなく良い結果を生むと思います。
多くの選手がゴールの見えない迷路に迷い込んで苦しむのを長年目にして来ました。問題点を改善するには、色々な事にトライするよりも「ゴールにちゃんと繋がっている線路」に乗ることが一番大切だと思います。
TAD式コンディショニングは、多くの金メダルに繋がった線路です。
色々と難しい話をしてしまいましたが、今回の金メダルを獲るコツは、自分の姿勢や動作を携帯電話のスロー動画で撮影して観察することにより自分の動きを客観的に観察して問題点を見つけ出しコンディショニングをスタートすることです。今回説明した様に多くのメリットが期待できます。改善策の経過観察にも効果的です。
Flow Clinicでは、25年間トップアスリートをサポートして蓄積した引き出しから、一人一人の患者さんにあったアプローチを導き出すよう心掛けています。

カナダ公認マッサージセラピスト 青嶋 正
日本オリンピック協会/日本スケート連盟強化スタッフ/トレーナー
720 Spadina Ave. Suite 507 スパダイナ駅徒歩2分
電話 テキスト 647-828-0700
tadshiatsu@gmail.comテキスト、E メールでのご予約をおすすめします。




