【新連載】クリスマス&ホリデーシーズンにおすすめ!ナイアガラ・オン・ザ・レイク「Trius Winery」のスパークリングワインとアイスワイン|カナダワインすべてのみたいあじわいたい
はじめまして、今月からワインコラムを書かせいただくことになりましたソムリエの飯田貴博です。身近にありながら、まだあまり知られていないオンタリオワインの魅力や季節のおすすめワインを紹介します。
1本目 スパークリングワイン 『Trius Brut』
シャンパンとスパークリングワインの違いですが、実はシャンパンもスパークリングワインのひとつなのです。ただし、フランスのシャンパーニュ地方で造られた、厳格な収穫規制や熟成期間など様々なルールを経て製造されたワインのみシャンパンと名乗れます。中でも重要な製造過程の一つに瓶内二次発酵というのがあります。ワインを瓶の内部で再度発酵させそのまま瓶熟させるものです。それにより、繊細な泡立ちと熟成による芳醇な香りが生まれます。
ナイアガラ地区でもシャンパーニュのように瓶内二次発酵させて造るスパークリングワインは数多くあり、シャンパンに引けを取らないワインが数多く生産されています。オンタリオ州南部、ナイアガラ・オン・ザ・レイクにある「Trius Winery」のスパークリングワイン『Trius Brut』は、シャンパーニュ地方と同じブドウ品種である、シャルドネとピノノアールをブレンドし、瓶内二次発酵後、約2年間セラーで瓶熟を経て完成します。きりっとした辛口ですっきりとした酸味と繊細な泡、柑橘系と青りんごの風味の中にかすかに酵母の香りがします。様々なお食事と合う『Trius Brut』ですが、和食にもよく合い、天ぷらなど揚げ物との相性は抜群です。
2本目 アイスワイン 『Trius Vidal Icewine』
カナダを代表する高級ワインとして知られるアイスワインですが、食後のデザートワインとして『Trius Vidal Icewine』を紹介します。アプリコット、ハチミツ、マンゴーの風味で濃厚な味わい、後味は意外にさっぱりとしています。甘味と酸味のバランスがとても良いワインです。クリームブリュレやフルーツタルトなどのデザートと合わせても美味しいですし、ブルーチーズとの相性もばっちりです。ちなみに、辛口のスパークリングワインが苦手という方には、アイスワイン30mlとスパークリングワイン120mlの割合でグラスに注いでちょっと甘口に仕上げるワインカクテルがお勧めです。私自身、タイ料理やメキシコ料理などの辛口料理には、少し甘口に仕上げたスパークリングワインを合わせて楽しんでいます。
色々な料理を召し上がる機会も多い年末年始に、今回の2本をぜひ試してみてはいかがでしょう。今回紹介した2本はオンラインサイト「The Wine Shops.com」にてお求め頂けます。
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Trius Winery and Restaurant triuswines.com