留学カウンセラーが説く留学の心得 Vol.12
夏はトロントをはじめカナダのどこの都市に行っても、色々なイベントが盛りだくさんでとても賑やかな季節です。この時期に合わせてカナダへの渡航を計画する方も多いと思いますし、春ぐらいにカナダに来て、現地の生活に少し慣れてきてこの賑やかな機会を存分に楽しんでいるという方も多いでしょう。ただ、こういった時期にこそ再度見直しをしておきたいのが、現地の治安や安全対策へのご自身の認識と心構えです。
渡航編4:治安の良し悪しに関係なく、安全対策はご自身の意識の持ち方から改めていきましょう!
カナダは全体的に「治安の良い国」としてよく知られています。一番の大都市であるトロントでさえ、その治安においては他国都市に比べて非常に安全と言われます。ただ、どんなに治安が良いと言われていても、100%安全といえる訳ではありません。ここの所、現地にいる日本人留学生が通りがかりの人に引ったくりや強盗にあった、夜に見知らぬ人に後をつけられた、カフェやクラブ、レストランなどで貴重品を盗まれた、思わぬところで詐欺にあった、など、あまり穏やかではないニュースを耳にすることが増えてきました。
しかし、これらの多くはよく考えれば防げるはずだったケースでもあると思うのです。このようなトラブルに遭ってしまう方の殆どが、現地に来て数ヶ月経ちこちらの生活に丁度慣れたくらいの方達といえます。渡航後数ヶ月経つと、土地勘もつかめてきて普通に生活が出来るようになり、お友達も増えて現地生活が楽しくなるタイミングでもあります。それが特に今のような夏の賑やかで開放感にあふれている時期に重なると、今まで現地で何も危険な目に遭う事もなかった為に、渡航時には持っていたはずの警戒心や注意力はすっかりなくなり、全く危機感がない人がよく見られます。同じ日本人である私から見ても、驚くほど無用心だな、と思ってしまう人や、その言動などが日本人特有のいわゆる“平和ボケ”から来るものだな、とこっちが心配になってしまう人も沢山います。カナダがどんなに治安の良い国だと言っても、やはり日本の環境や感覚とは異なる事が多く、異国の地に足を踏み入れた限りはトラブルにならないように普段以上に気をつけなくてはいけない事も多い訳で、ご自身の安全対策はご自身の意識の持ち方に掛かってきます。
上記のように、現地生活に慣れて「油断」してしまう人達がいる一方、これから渡航する人達の中には、必要以上に警戒しすぎて渡航準備の妨げになりかねない位の心配性の方もいらっしゃいます。手配したホームステイ先のエリアは治安が悪そうだから急遽変更してほしい(基本的に治安の心配があるエリアには手配しないのですが)、ホームステイ先の部屋に鍵がないのは困る(こちらの一般家庭では部屋に誰もいない場合はドアを開けておくのが習慣です)という様なリクエストを頂き、手配が困難になる事もあります。これらについても現地で生活している人間にとっては、決して治安が悪い場所でもないですし、部屋に鍵がなくても貴重品は鍵のかかるスーツケースなどに入れておくなど、自分で気をつけるという意識が高ければ、ある程度コントロールできる事が多いと思います。
現地で油断をしすぎてしまいトラブルに巻き込まれる可能性や、極端な警戒心のせいで行動範囲と視野を狭めてしまう可能性を出来るだけ回避するためには、やはり自分で自己安全をコントロールできるように常に注意や覚悟、備えを怠らない心構えも、現地生活を充実させるコツの一つですね。
高林紘子
East-Westカナダ留学センタートロントオフィス日本マーケットマネジャー。
静岡県出身。2001年語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに入学。貿易とビジネスマネージメントを学び成績上位者Dean’ s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diplomaを取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経て永住権に至る。





