留学カウンセラーが説く留学の心得 Vol.25
前回までは現地での語学学校生活においてのアドバイスを順番を追ってお話しさせていただきました。今回は少しだけテーマから外れて番外編として、留学の準備段階から実際の現地生活において、そして最終的に帰国に至るまで、非常に大切な心構えについて1つお話をさせて頂こうと思います。
番外編1:重要な手続きなどにおいての自己管理をしっかりしましょう!
ここ数年、ワーキングホリデービザや学生ビザをはじめ、カナダのビザ申請においてはその方法がすべてオンライン申請のスタイルに移行し、日本国籍の私達にとってはよほどの例外的な状況ではない限り基本的にビザの申請はカナダ移民局サイトよりオンラインで行うシステムになりました。昨年度と今年度のワーキングホリデービザの申請をご自身で行われた方はもちろんご存知かと思いますが、オンラインにおけるビザ申請の際にはまずオンラインアカウントにアクセスするためのIDやパスワードを作成し、自分のビザアカウントを作成する形になります。このIDやパスワードはなかなか細かなルールに沿って自分で作っていくようになっていて、これがしっかり設定されないとオンラインのビザ申請のアカウントを取得することができません。
ただ、こういった作業もすべて英語を読みながら行うので、最初から不安がってビザ申請の手続きを(代行という形で)人任せにしている人が後を絶ちません。専門家に依頼をして申請代行をしてもらうことはご自身の自由ですので特に問題ではありませんが、そのまま任せきりで実際にどういった方法でどんな作業をするのか把握することはおろか、ご自身のアカウントにアクセスするためのIDやパスワードを管理さえしていない人が多々見受けられます。このアクセス方法がわからない限り、自分のビザの状況や新たなビザ申請をしたい際にも自分で確認しながら行うことができません。ここ最近、ワーキングホリデーの申請を終えて返事を現地で待っていたらCICからメールが来たので、そのメッセージの内容を確認したいのですがどうしたらよいでしょうか?という方が連続していらっしゃいましたが、その中には自分のオンラインビザアカウントにアクセスする方法を全く把握していない様子の方もちらほらでした。これでは結局自分で自分のビザの状態がどうなっているのか確認が難しい状況になってしまいます。最初に申請時に誰かに代行をしてもらったとしても、そのあとでちゃんとそのアクセス方法を聞いておいて自己管理をしておかなくては、結局自分で何もできない状況になってしまうわけです。ビザ申請のほかにも、現地で口座開設をした際の暗証番号やオンラインアクセスのパスワード、秘密の質問と答えなどは自分で管理をしておかなくては、自分の口座にアクセスすることさえできないのです。実際に自分でパスワードなどを設定したにも関わらず、それを簡単に忘れてしまったり、メモを取らずに管理をしていない状態であったりしては結局のところ自分の大事な情報を把握していないことになるわけです。海外で暮らすためには最終的に一番頼りにすべきなのは自分自身なのです。そうでなくては自立した留学生活を送ることが一切できません。そういった観点からも、自身のアカウントのアクセス方法などといった大事な事柄における自己管理をしっかりして自己責任として気を付けていくことは、留学を成功させるために最低限必要な基本要素と言えますね。
East-West カナダ留学センタートロント社代表
大学卒業後2001年に語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに進学。 成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diploma取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経たのち永住権取得。カウンセリングした留学生は延べ1千人以上にも及ぶ。
HP: www.eastwestcanada.jp