留学カウンセラーが説く留学の心得 Vol.31
現地での滞在方法についてはいくつか選択肢があります。最も一般的なスタイルはやはりホームステイをして現地のホストファミリーと一緒に暮らしながら、学校や現地のライフスタイルを築いていく方法といえます。
私共でもホームステイの手配は主なサポート内容ではありますが、中にはホームステイはあまり合わないと思うので最初は現地のホステルやゲストハウスなどで数日間滞在し、その間にアパート探しをする、というような方もいらっしゃいます。ただ、現地の滞在先を決めるのには注意が必要なのは言うまでもありません。
アパート探し編1:現地でアパートを見つけるにはまずは土地勘を掴んでからにしましょう!
渡航してから最初の数日間をホテルなどで滞在し、その間でアパート探しをして決めるという方法を取る場合には、部屋を決めるまでの時間があまりに短いせいで即日入居可能となっている部屋しか選択肢がないところが難点です。通常アパートの入居者募集が出るのは翌月や翌々月からの入居可能のものが一般的ですので、良い物件というのは1ヶ月前などに決まっていたりします。ということは、即日入居可能というのは逆にそれまでその入居者が決まらなかったということなので、何かしら問題があったり入居者を引き寄せないワケありの物件だったりする可能性があるわけです。でもそういった物件しか選択肢がない為とりあえず決めてしまう必要がありますがまだ現地での土地勘もつかめておらず、そのアパートがある場所が実際には現地の人にとっては近寄るべきではないエリアかもしれないし、交通機関へのアクセスがイマイチだったりすることもありえます。
昔実際に起こった例として、日本からカナダに到着してから直ぐにアパート探しを始めて写真などをみて良さそうだと思った所に見学のアポイントメントを取ったは良いけれど、実はその場所はトロント市外(隣町のミシサガ)だった、という方もいました。もっと酷いケースでは、日本にいるときから貸し部屋の広告を出していた大家と思われる人とメールでやり取りをしており、アポを取って(もしくはすでに頭金デポジットを振り込んで)、そのアパートを充てにして現地に来てみたら、実はその部屋は存在せずやり取りをしていたはずの人とも一切連絡が取れなくなった、というケースも実際に見たことがあります(それも1件ではなく、何件か!)。
アパート探しの際には、やはりまずはそのアパートに見学しに行くということは必然ですが、見学に行くにも土地勘や交通機関の使い方においてしっかり把握してからでないと、やはり防げるトラブルも防げなくなってしまいます。実際に見学に行ったとしても、「近くに公園があって静かでいいな」と思って決めたは良いけれど、いざ暮らしてみたら夜にもその公園を通らなくてはならずかなり暗い公園を一人歩きするのが怖くて危険だった、というケースもあります。こういったところも、あらかじめ現地の事情を把握していないと分からないものなのです。
こういった注意点も踏まえ、やはり渡航後最初の滞在方法は安心なプランを立てる事が大事ですね。
East-West カナダ留学センタートロント社代表
大学卒業後2001年に語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに進学。 成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diploma取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経たのち永住権取得。カウンセリングした留学生は延べ1千人以上にも及ぶ。
HP: www.eastwestcanada.jp