留学カウンセラーが説く留学の心得 Vol.22
現地の語学学校に通っていると、日本ではなかなか学校で出くわすことのない授業スタイルやクラス内でのアクティビティーを体験することが多々あると思います。日本では一般的には机に向かって、先生が教壇から一方的にクラスに向けて講義をしたり、説明をしたりしていて、学ぶ側はそのほとんどが机について教壇に向かって授業を聞いている状態と言えます。もちろんカナダでも一般的な学校ではそういったスタイルもメインではありますが、それ以外にもこちらの教室では生徒たちがクラスの前に立ち、プレゼンテーションをするという機会も非常に多いと言えます。プレゼンテーション力は、北米ではコミュニケーションスキルとソーシャルスキルにおいてとても大切な要素としてとらえられているのです
学校生活編7:プレゼンテーションにおける苦手意識を克服し、スキルを磨きましょう!
日本人留学生の場合は人前でプレゼンテーションをするということに慣れておらず、苦手としている人が多いと思います。緊張をしてしまうからというのもありますが、とにかく人前に出て話すことになかなか自信が持てず、うまく話せないのや失敗を恐れているケースが多いのではないかと思います。北米の学生も勿論シャイで人前で話すのを得意としていない人達もいます。しかしこちらではそれでも小学校の頃から“Show and Tell”といったアクティビティーがあり、生徒たちが順番でクラスの前に立ち自分の好きなトピックについてプレゼンテーションをするのです。幼いころからこういったプレゼンテーションが当たり前のように行われていることもあり、学生時代から仕事の場に至るまでもプレゼンテーションの機会に出くわすことは自然なことで、上手いプレゼンテーションができるスキルというのは非常に大事なものなのです。上手くプレゼンテーションをするために一番大切なことは、自分が話を相手に聞かせるということに対して自信を持つことだと言えます。これは必ずしも大人数の前で話をするということばかりではなく、普段からの表現力やコミュニケーション力などを豊かにするための大事な要素です。大人数の人達の前であっても1対1の会話の場であってもまずは自分が話すことやその話し方などに自信をつけるということこそがコミュニケーション力を高めることにつながっていくと思います。
苦手だからと言って避けて通ることはせず、むしろ進んでその機会を収得していき、自分のプレゼンテーションに120%の力を注ぎながら何度も練習をして、自信をもってプレゼンテーションができるようになるまで挑戦をし続けましょう。良いプレゼンテーションをするためにはまずよいお手本となるプレゼンテーションを観たり聞いたりして、じっくり観察し、色々と真似ができるところは真似をして自分のものにして行きながら自分のスタイルも見出していきましょう。最近ではインターネット上でYoutubeやその他色々なサイトなどでも非常に様々なトピックについて色んな人達のプレゼンテーションを見ることができます。これらを参考にしながら自分の表現力や言葉の使い方、間の置き方やボディーランゲージ、人の注意を引いて聞かせるテクニックなどを自分なりに研究し身に着けていきましょう。
家で鏡の前で練習をしたり、友達に協力してもらってビデオを撮ってみたりするのもよいでしょう。
このようにしてプレゼンテーションをすることに慣れ、場数をこなすことで、自分の会話力やコミュニケーションにおける表現力にも自信が確実についていくことを実感できることでしょう。することにより、最終的にはより質の高いコミュニケーション力の向上にも繋がっていくというわけですね。
East-West カナダ留学センタートロント社代表
大学卒業後2001年に語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに進学。 成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diploma取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経たのち永住権取得。カウンセリングした留学生は延べ1千人以上にも及ぶ。
HP: www.eastwestcanada.jp