留学カウンセラーが説く留学の心得 Vol.24
ワーキングホリデーで留学をしている場合、最初の学校が終わる頃になると多くの皆さんがいよいよ現地での仕事探しをスタートされる形になります。渡航前からこういう仕事をやってみたいと思っていたというような目標や希望をもたれている方も多いですし、特に拘りはないけれどとにかく現地で仕事をして経験を積んでみたい、或いはただ単にお金を稼ぐためにとにかく何かアルバイトをしたい、というパターンもあると思います。どのパターンであれ、まず必要になってくる作業としてはしっかりとした英文履歴書を作成することだといえます。
学校生活編9:学校を卒業する前に英文履歴書作成を開始しましょう!
ワーキングホリデービザの申請を実際に行った方は分かると思いますが、ビザの申請の際にまず最初に提出する書類の一つとして簡単な英文履歴書(C.V)を作成して提出するというステップがあります。この際に簡単な履歴書を英文で初めて作成される方も多いと思います。ここで作成した簡単な英文履歴書を、現地で実際に仕事探しをする際にそのまま使用する方もたまに見かけたりしますが、これですと採用に繋がりにくい可能性が高いので注意が必要です!
ビザ申請の際に作成した履歴書は今までの履歴を簡単に連ねた内容のもの(日本の履歴書と変わらない内容)になってしまう傾向にありますが、実際現地で就職活動に使う履歴書は、それよりももっと内容的に充実させる必要があります。その履歴書1枚で自身の今までの経歴は勿論のこと、達成して来たことや資格、どんな仕事を任されてきた経験があるのか、そして最終的にはその人柄までも読み手に伝わるものでなくてはなりません。雇う側としては、まずはその履歴書を見てその人に興味が沸くかどうかで面接を決めるわけです。他の人でも書けるような芸のない履歴書では全く自分をアピールできず、他の人と差をつけることができません。日本人は自己アピールが苦手とされていますが、現地で自己アピールができなくては何の仕事に就く事もできませんし、逆に何も主張しないから利用しやすいと思われて悪徳な雇用主のターゲットになってしまう可能性も出てきてしまいます。
しっかりした差のつく履歴書を作成したいのであれば、何度か下書きを書いて色んな人に見てもらったり、訂正を重ねたりして、自分が雇い主だったらこういったものを読みたい、雇いたい、と思えるものを目指すべきなのです。その為にはまずサイトなどで英文履歴書のサンプル(日本語の解説ではなく英語で実際のサンプル)を検索して色々と参考にしてみましょう。英文履歴書はこういったフォーマットで書くべきという細かなルールはありませんので色々なスタイルが見つかると思います。そういった中から自分が使いやすいものを見つけて自分でアウトラインを書いてみるのです。アウトラインはまず日本語で書いてみてもよいかもしれません。それを英文にしてみてから、最終的にその英文を学校の先生に添削してもらう、という流れが確実です。また学校の先生は自分達も履歴書を作成した経験がありますので、勿論いくつかアドバイスをくれるはずです。これらを有効に活用してよい履歴書を作成し、仕事探しに一歩進んだスタートを切るためにはやはり学校に通っている間にレジュメ作成や仕事探しの下調べや準備が必要になるというわけです。履歴書は何度も更新をしてよりよいものにしていくのが本来の形ですので、学校で英語を学んでいる間にこういった感覚もしっかり身につけて行きたいですね。
East-West カナダ留学センタートロント社代表
大学卒業後2001年に語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに進学。 成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diploma取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経たのち永住権取得。カウンセリングした留学生は延べ1千人以上にも及ぶ。
HP: www.eastwestcanada.jp