留学カウンセラーが説く留学の心得 Vol.23
現地で語学学校に通うと日本の一般的な学校とは違うと感じることの一つとして、先生と生徒との距離が比較的近いという点があげられると思います。
日本では一般の学校はもとよりプライベートの塾やお稽古事などにおいても先生は生徒にとっては通常目上の人という捉え方をされて、どうしても立場の違いや距離を意識することが多くその位置づけがはっきりしているといえます。こちらでも一般的な学校(小学校や中学校、高校など)では先生と生徒という立場ははっきり区別されているところがありますが、プライベートの語学学校においては必ずしも先生と生徒の距離を意識する程ではないことが多いと思います。この点は実は留学生にとっては非常にプラスとなる事が多いのです。
学校生活編8:語学学校で知り合った先生との交友関係を上手く活用していきましょう!
現地の語学学校の先生は年齢も近かったり(自分よりも若い事も多々あります)趣味があったり、もともと異なるキャリアを持っていたりする事もあり、思わぬところで話が合う人と出会うこともある思います。これにより先生と生徒という立場よりもより近い視線で接してくれるケースが多いといえます。実は以前は自分と同じ仕事をしていたという人もいるかもしれませんし、異国の地に滞在していたり異文化や異なる言語に強い興味を持っていることが大半なので、留学生の立場なども誰よりも理解してくれます。こういった点から、語学学校の先生とは色々な視点から接することができ、ただ単に教室で授業を教えてもらうということ以上に与えてもらえるものも多々あるわけです。
ではどのようにして先生との関係を活用していくことができるでしょうか。まずはクラスでできるだけ積極的に質問や発言をして先生とのやり取りの機会を増やし、会話の量を増やしていきましょう。これだけでも良い練習にもなりますし、先生にもすぐに自分のことを覚えてもらいやすくなります。また休み時間や放課後にも先生が都合がつく限りでその日のクラスの内容などについて質問などもしてみるとよいですね。この他にも、英語の質問以外に普段の現地生活における色々なアドバイス(仕事探しやアパート探しなどにおいてやパーティーやインタビューの場でのエチケットなど)を聞いてみましょう。こうしていくと、学校が終了した後も個人レベルで連絡を取り合ったりする事も出来ます。勿論その後も英語の勉強のために協力をしてくれることも多くなるでしょう。
このように語学学校で沢山の先生と知り合って、接する機会を多く設け、その利点を大活用するためにも学校に行くことの価値が十分に見出せると思います。また、先生と交流することで、ある意味一番安心で理想的な方法で現地(カナダ人やネイティブスピーカー)の友人を作る手っ取り早い手段ともいえるわけです。先生の個人的なお友達仲間などにもコネクションやネットワークを広げていく事もゆくゆく可能になりますし、よくありがちな日本人留学生をターゲットに変な目的で「友達になろう」と近づいてくる人達とも異なるわけです。
先生と距離が近くなり、お友達感覚で交流が出来るようになった後も、勿論英語の勉強においては相手はプロですので、自分の英語力上達や異国文化についての勉強、現地生活における生活術を身につけるという意味でも彼らの知識から得られることはとても多いと思います。こういったことからも、語学学校に通っている間に先生との交流を図るための積極的な行動はとても大事なことといえますね。
East-West カナダ留学センタートロント社代表
大学卒業後2001年に語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに進学。 成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diploma取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経たのち永住権取得。カウンセリングした留学生は延べ1千人以上にも及ぶ。
HP: www.eastwestcanada.jp