わたしにとって英語とは「日本の伝統ある正しい柔道を世界へ発信するための武器」小野 善樹さん |英語とわたしとカナダ
小野 善樹(おの よしき)さん
年齢:28歳
ビザ:ワーホリ→学生ビザ→就労ビザLMIA(現在)
カナダ滞在歴:2年半
柔道一筋だった小野さんの人生。何か自分の価値を高めたい、そんな時に頭に思い浮かんだのが「英語」だったという。
いま、カナダで日本発祥の武道「柔道」を英語で指導する小野さんのカナダ生活と英語にまつわるエピソードを聞いた。
ー英語を勉強しようと思ったきっか
僕の人生は柔道一筋でした。しかし、自分には大会でのタイトルなど実績がなかったため、何か付加価値を身につけなければと思い、『英語』がすぐに思い浮かびました。「英語ができる柔道の先生」になってやろう!と思うようになりました。
ー自分なりの英語学習について
まずは基礎的な文法と単語を叩き込みました。私は準備してから話すのではなく、その場で言えなかったことや魔法の言葉『Like this』と言ってしまったことを、生徒や友人に『How do you say~?』や『How can I say~?』と質問するように心がけています。
ー英語学習の難しさ
日本発祥の武道「柔道」を英語で指導するにあたって、日本語独特な表現の仕方(手首を立てるや、相手を極(き)めるなど)を英語で説明するのは非常に苦労します。
英語表現はストレートでシンプルがゆえに、微妙なニュアンスなどが説明しづらいです。例えば、引く、引きつける、引き出す、引きずる、どれもpullで表現してしまうと完璧には伝わらないのです。
また先生という職業柄、生徒を褒めたり時には厳しく説教したりしないといけない場合があります。自分の気持ちが素直に英語で説明できない時にはとても悔しいですし、そんな時はよくメッセージで生徒に送るようにしています。自分の英語力の低さを痛感させられる瞬間です。
ーカナダ生活と英語
カナダに来る前の自分は、奥手かつネガティブ思考で常に論理的思考優先でしたが、カナダに来てから、自分から行動を起こしていかなければ生きていけないと思うようになりました。
自分から進んで道場を訪問したり、試合に出て優勝することで自分をアピールして名前を売っていきました。
また、日本では何の実績もない一人の柔道家でしたが、カナダに来てから僕の柔道をみんなが評価してくれて、どこに行ってもウェルカムでした。柔道のおかげでたくさんの友達や柔道ファミリーができました。
また、オンタリオ州のコーチになって一番嬉しかったことは、生徒たちに先生と呼ばれるようになったことです。それと同時に先生としての自覚と責任感が芽生えました。
自分の拙い英語でも生徒たちの競技力向上が見られ、また、生徒たちからも質問をされるようになったのは、自分の英語力が向上しているのかなと感じます。
ー英語の目標
ボキャブラリーをどんどん増やすことと、発音をみんなに聞き返されないレベルまで極めること。TOEIC 800点目指す。さらに英語力と柔道の指導力を向上させ、自分に自信をつけてたくさん世界にコネクションを作りたいです。
【一問一答】
- カナダに来た際のご自身の英語力
TOEIC L:315 R:230 渡航前に受講 - もし不自由なく英語ができたら?
柔道着を持って世界中を旅する。英語と柔道が教えられる道場を開く - カナダ生活エピソード
僕はもう28歳なんですが、バーやレストランでお酒を注文する際に、必ず年齢確認でIDを求められますね。まだ、カナダのIDを持っていない時に日本の免許証を見せてウエイトレスを笑わせたことがあります!若く見られるのも柔道をやっているおかげです! - オススメの学習ツール
●文法Grammar in use
●言えなかったこと、言いたかったことをその日のうちに調べる。日常会話はその人のライフスタイル、環境によって違う。わからないことをわからないままにしないこと!