Essence Of Beauty #07
#06『あなたの姿勢は大丈夫?』
夏になり、薄着の季節。Tシャツとジーンズだけで颯爽と歩くモデルの様なトロントニアンをみかけると、思わずこちらまで背筋が伸びてしまいます。海外で日本人を簡単に見分ける方法は、姿勢の悪さだと言われています。街で歩く人を観察しながら比較してみると、残念ながら、思い当たる節がありそうです。どうして日本人の姿勢が悪いと言われているのでしょうか?まず、私たち農耕民族と狩猟民族である西洋人とでは、体のつくりや筋肉の付き方が違います。私たちの体は、農業に適する体つきになっているため、前傾姿勢になりがちで、腹筋などの筋肉がつきやすく、筋肉も固くなる傾向にあります。一方、狩猟民族であった西洋人は、獲物を追うために持久力があり、筋肉が柔らかく、常に遠くを観察していることから背中の筋肉が発達しています。重心が後ろに傾く着物や、前に傾くヒールのある靴は、それぞれの体型を生かす仕様になっているのです。日本人は今ではすっかり西洋文化の中で生きています。 基本的な衣食住に関する多くのことは、伝統的な日本のスタイルからかけ離れていることも少なくありません。ですから、本来、草履を履いて摺り足で歩くべきである私たちが、ハイヒールや革靴を履いて歩く現在で、綺麗な姿勢を保つには、それなりの意識と努力が必要となってくるのです。人々を美しく見せるのは、顔立ちや、足の長さではなく、立ち振る舞いです。姿勢改善は、身体に大きなメリットをもたらすことはもちろん、海外生活を堂々たるものにする為にも、日本人には欠かせない課題となるでしょう。
“今”から意識できる姿勢改善方法
■ 坐骨で座る。(座った時にお尻の下に手を入れて、左右にぼこっと感じる骨が坐骨です。)
→正しい位置に骨盤をたてることで、腰への負担を減らし自然と背筋が綺麗に伸びます。
■ あごをひく。
→あごを引き、肩と耳のラインをまっすぐにしましょう。
■ 歩く時は膝を伸ばしてかかとから着地する。
→正しい歩き方は、O脚やX脚矯正にもつながります。
■ 肩を下ろして開く。
→猫背を治し、肩甲骨を刺激することでリンパの流れも良くなります。
※背筋はまっすぐではなく、ゆるやかなS字が正しい姿勢です。反らしすぎて腰を痛めないように気をつけましょう!
小池 恵理子
千葉県生まれ。ジュエリー、ファッション業界で経験を積み、その後日本,カナダでネイリストとして働く。生活信条は心身共に健康でいる事。インド単身バックパッカー経験有り。現在、全米ヨガアライアンスの資格取得を目指し、日々特訓中。