H.I.S.オススメ オトナの旅 〜シカゴ〜
シカゴ。一番初めに浮かんでくるイメージは何だろう?大都市?オヘア空港?それとも川崎宗則でお馴染みのシカゴカブス?メトロポリタンシティーという点では、ニューヨークの背後に常に隠れ、シカゴは日本人にとってはあまり馴染みのない都市かもしれない。しかしながら、芸術性がありとても多彩な魅力があふれている都市でもある。
トロントからバスに揺られること約12時間、五大湖の1つミシガン湖のすぐ西側に位置するアメリカ中西部、イリノイ州の最大の都市に到着。最初の印象としてはトロントと変わらず様々な人種、文化が混ざり合う多民族都市。そのため、バスやサブウェイでも異なる言語が聞こえてくる。カフェで一息ついた後、大都市散策の開始。外は相変わらず寒い、真冬だからだろうか?それにしては風が強い気がする。そういえば、シカゴには“Windy City”という別名があった事をふと思い出す。由来はたしか強風と政治を掛け合わせた皮肉的な意味だったような…。そんな事を思い出しながら、一つ目の観光スポットへ足を運ぶ。
今回はシティーパスを利用して、美術館や博物館などを含め、市内をいろいろ回る予定だ。
突如目の前に現れたのは、ミレニアム・パーク内にあるクラウド・ゲート。反射する自分を眺めながら友達と記念写真。縦横高さ数十メートルにも及ぶステンレス性の豆のようなオブジェ。まるでシカゴのシンボルであるかのような存在感がある。また、いろいろな角度から違った街並みを映し出す様子が神秘的だった。約2年もの歳月と23億円もの制作費がかかった巨大アートだ。見なきゃ損でしょ!?
次の目的地は摩天楼、ウィリスタワー。シカゴを訪れた際には、ここはマストで行くべき観光スポット。なんといっても103階の上空400メートルからの展望台、スカイデッキ。深呼吸をしながらシカゴの街並みを一望する。さらには、まるで空中に浮かんでいるかのような写真を撮る事が出来るレッジに向かう。ガラス一枚の上で、さらには観光客が大勢いる中、僕はなぜか逆立ちをした。高所恐怖症の人にとってはあまりお勧めの場所ではないが、美しく壮大な景色や夜景を見るには最適な場所だった。
そろそろネイビー・ピアでも行こうか?と友人が提案してきた。それはミシガン湖岸にある約1kmの桟橋エンターテイメント施設だ。敷地内には観覧車、IMAXシアター、アイススケート場。その他にもレストランやギフトショップが充実し、大人から子供まで楽しむ事ができるシカゴ No. 1 観光スポットだ。そこで終日を過ごし、ホテルへ帰る前にボリューミーなシカゴピザを貪り、ビールを飲みながら、明日に備えた美術館や博物館巡りの計画を立てる。恐竜が好きな僕は、もちろんフィールド自然史博物館にも行く予定だ。お目当ては、恐竜“Sue”の化石。これは現存するティラノサウルスで最も大きい化石と言われている。酔いも程よく回り、明日が余計に楽しみになる。実際かなり楽しかった事を今でも覚えている。
街とアートとの融合、魅力溢れるエンターテイメントな都市、それがシカゴだとはっきり断言できる。たまにはニューヨークではなく、大都市でも違った刺激を受けたいというみなさんにお勧めかもしれない。思い立ったら即日。バスまたは航空券とホテルの予約をしてシカゴへ旅をしてみようじゃないか。きっと楽しいに違いない。