be動詞|めるものえいご【第10回】
さて、今日のテーマは「be動詞」。is/am/areやろ?そんぐらい知っとるわい!という声が聞こえてきそうですが、ぜひ知っておいて頂きたいのは、「be動詞、意外と影薄い」という事実です。
I am Doraemon. ボク、ドラえもん。
You are already dead. お前はもう死んでいる。
辞書を引くと、「です・ます・いる・ある・存在する・なる・起こる」とウンザリするほどの日本語の意味と例文が載っています。「しゃらくせぇ!」とちゃぶ台返しをしてしまいそうなので、もっとシンプルにいきましょう。be動詞の役割は、「=(イコール)」です。数学のように、右辺と左辺は同じでっせ、と言うだけなんです。主語によって、また単数や複数かによってどれを使うかは変わりますが、isとamの役割は何も変わりません。主語イコール何だ(名詞)/どんな状態だ(形容詞)ということを表すのがbe動詞の文です。
英語の習い始めに何度も繰り返し、「I am, you are, this is, that is・・・」なんて言わされたため、be動詞をきちんと入れて、きちんと発音する、というクセがついている方も多いかもしれませんが、特に話し言葉においては、ぶっちゃけなきゃないで大丈夫、という影の薄さが悲しいかな(?)be動詞の現実です。例えば、
Hey, (are) you OK? オイ、いけるか? のように、口語的にはbe動詞を飛ばしちゃう、ということも起きますし、
I’m going to… / He’s saying… / You’re welcome. など、 現在形の場合は短縮形にしてほとんど見えない、聞こえないことも多いです。
※補足すると、正式な文書においては、短縮形は使いません。ニュースなどで実際に目にすることはありますが、基本的に、短縮形は口語的な表現だと覚えてくださいね。日本語でもそうですよね。話す時に「~です・ます」を使わなかったり「~なんですよ」とくだけた言い方をしても、正式な文章では必ず「~です・ます」「~なのです」などを使いますね。
is/am/areの過去形にあたる、was/wereは「w」を足しただけのほぼ同じ形ですよね。これは、「わて、be動詞の過去形どすえ!」と知らせるだけでいいので、形を大きく変えたりする必要がないと覚えておくと分かりやすいでしょうか。
逆に言うと、わざわざ短縮せず、きちんと発音することで、敢えて強調する、という効果も狙えます。
You are so bad! お前・・・相当ワルいな! ※You、areの間に息継ぎするくらい、しっかり・はっきり発音します
No, I’m not a liar, he is! オレ嘘つきちゃうわ、あいつやって!!!
先ほどのYou OK?のように、be動詞がなくっても、あなた=大丈夫?という方程式が頭に浮かぶようになったら、第5文型と言われるS(主語)+V(動詞)+O(目的語)+C(補語)の文もとっても簡単。
I will make you happy. ボクがあなたを幸せにします。
2つの単語の間にうっすらbe動詞が見えるようなイメージが持てたらそれが正解です。私は、you (are/=) happyな状態を作り出しますってことです。うっすらでいいんです。だって書いてなくても意味が分かりますよね?私にはうっすらとトラックの前に立ちはだかる武田鉄矢の姿すら見えますよ。(古過ぎて誰も分からない気がする)
もう少し見てみましょう♪
My father named me Merumo. 私の親父は私をMerumoと名づけた。
(親父は、I (am/=) Merumoと名づけた。※動詞の後ろなのでmeの形になります)
I found English grammar very difficult. 英文法はめっちゃムズいということが分かった。
(私は、English grammar (is /=) very difficultということを発見した。)
Please leave the door open. ドア開けたままにしといて。
(The door (is/=) open状態で放っておいて)be動詞はイコール♪ぜひ覚えておいてくださいね。
海野 芽瑠萌(Merumo Unno Thorpe)
日本の進学塾にて英語文法・受験対策で5年以上の指導にあたり、数多くの生徒を関西の有名高校へ合格させる。カナダでは英語教育者としての経験と、自身の留学経験を生かしながら留学エージェントへ勤務、その後語学学校にて更なる経験を積んだ後、2012年、トロントで最大規模の留学エージェントBRAND NEW WAYを起ち上げる。現在トロントマネージャーかつカナダ統括ディレクターとして、実践のみならず知識・教養としても役立つ語学留学の提供を目指す。