【第64回】資産形成はできるだけ早く始めたほうが良いよ|みらいのカナダ株式投資大作戦
今回は「資産形成はできるだけ早くから始めたほうが良い」というお話を紹介します。この話、投資本などでは「時間を味方につけろ」と言われたりします。今回はなぜ早く資産形成を始めたほうが良いのか、簡単な試算を例に見ていきましょう!
資産形成を早く始めたAさんと遅く始めたBさん
架空のAさんとBさんの例を考えてみます。ここでは日本円で例示することをご容赦ください。
Aさんは現在40歳。仕事でバリバリ稼ぐ年齢ですが、ふと将来のお金が不安になり、投資を始めようと思い立ちました。
Bさんは現在50歳。今まで投資を始めるチャンスは何度かあったものの、そろそろ定年退職を意識する年齢になり、ようやく重い腰を上げました。
2人とも利回り5%相当を期待できる同じ投資信託を選びました(ちなみにカナダ・トロント総合指数の長期パフォーマンスは6%前後でした)。
2人とも投資額は毎月6.5万円。積立期間は10年間で、残りの期間は追加投資せず運用し続けるとします。
さて、2人は65歳時点でどのくらいのお金を持っていると思いますか?
Aさんの場合
Aさんの資産形成は、「40歳から50歳まで、年利5%相当の投信に毎月6.5万円を積み立て、50歳から65歳までの15年間は追加投資せずに運用だけを続ける」となります。
これを簡単な複利計算機で計算すると、3386万円になります。
40歳から50歳までの最初の10年間で1000万円になり、その1000万円は15年間の運用で約3倍超になる。
(少し古い話ですが)日本では、「老後までに2000万円を貯めておけば、年金と2000万円の取崩しでそれなりの生活ができる、だから2000万円貯めよう」という老後2000万円問題が話題になりました。
現在は物価が上がってしまったため、その試算はちょっと変わりそうですが、それでも3000万円の資産があれば、老後もそれなりに暮らしていける水準かと思います。
Bさんの場合
Bさんの資産形成は、「50歳から60歳まで、年利5%相当の投信に毎月6.5万円を積み立て、60歳から65歳までの5年間は追加投資せずに運用だけを続ける」となりますね。
これを簡単な複利計算機で計算すると、1276万円になります。
50歳から60歳までの最初の10年間で1000万円になりますが、その後の運用期間が短く、5年間で1.2倍ほどしか増えません。
Bさんに退職金があればなんとかなりますが・・・前述の2000万円には足らない水準です。年金不安のある日本ではちょっと心細い金額かもしれません。
ちなみに、Bさんが65歳時点でAさん同様に3000万円近いお金を手にするためには、50歳から60歳までに毎月15万円(Aさんの約2.3倍)の投資が必要でした。後から追い込んでまとまった資産を作るって大変なんですよね。
早く始めて「時間を味方につける」
ここまでの話、どう思います?
この手の話には「自分の経験やスキルに投資した方が高いリターンを得られる(から、金融商品への投資は後回しでよい)」と反論される場合があります。たしかに、その考え方も一理あります。
しかし、個人的な体験談を踏まえると、少額でも良いから早めに資産形成を始めることに賛成です。理由は、いつまでも健康で、いつまでも不自由なく働けて、いつでも投資を始められる、とは限らないからです。
筆者の場合は「両親が歳とっちゃって、手間がかかるようになった」って避けられなかった話ですけども、10年前には全く想像しておらず苦笑。だから、「あの時始めておいてよかった」と過去の自分に感謝しっぱなしです。
実際のところ、10年後どうなっているか、なんてわからないですよね。もしかしたら、病気やケガをしているかもしれない。
そういうイヤな想像はしたくないものですが、人生何があるかはわからないものです。
だから、将来の自分を助けるつもりで、「プランB」としての金融投資も進めておく。
先ほどのAさんとBさんの例を思い出してください。投資に回せる時間が長いほど、毎月の投資額は少なくても良いのです。
まずは月に100カナダドルからでも。時間を味方につけてみませんか?








