フードバンクの利用が過去最高に | カナダニュース報道局
トロントで食料品の値段高騰が続く中、フードバンクの利用者が大幅に増えていることがわかった。
カナダ国内で最大級のフードバンクのひとつである「Daily Bread Food Bank」は今年3月の利用者数は27万人近くで、団体の40年の歴史上最高を記録したと発表した。この統計はコロナ前に比べると4倍も増えている数だという。昨年からはフルタイムで仕事をしている人たちの利用が16%から33%に上った。
団体によると、フルタイムの給料でも一日およそ8ドルしか食料やその他の必需品に使えないほど生活は厳しいそう。食料品が高くなる一方、家賃や公共交通の利用費も高くなれば、1ヶ月の給料が吹っ飛んでいくのもおかしくない。団体もかつて年間1500万ドルで運営していたが、今では1800万ドルでも困難だという。これから自治体がどう団体の運営と市民の生活をサポートしていくのかが注目される。
4月下旬、トロントは世界で12番目に裕福な都市に選ばれましたが、本当に裕福なのはわずかな人口なのではないかと思います。市内にはフードパントリーの他にもToronto Little Free Pantries Projectという屋外パントリーが存在します。誰でもその中に使わない食料を置いていくことができ、欲しい人は無料で持ち帰ることができます。団体のウェブサイトで設置場所を探すことができます。