カナダの新しいパスポートデザインに国民からは不満の声 | カナダニュース報道局
5月中旬、カナダのパスポートの新デザインが発表された。偽造防止などの新しい対策が盛り沢山だが、ビジュアルの変化が物足りなさを呼び議論を醸している。
今までのデザインには第一次大戦に亡くなったカナダ人兵士たちへの慰霊碑「ヴィミー・メモリアル」や義足マラソンランナーのテリー・フォックス氏などのカナダの歴史や英雄をフィーチャーする絵が使われていた。
しかし新デザインには自然を表現するデザインや動物、子供たちのイラストが描かれることになった。カナダのシンボルがパスポートからなくなるのは残念だと思う人は多く、自然を描いて先住民のような絵を入れたからといって歴史に配慮したとは言えないと声を上げる人も。秋から導入されるパスポートのオンライン更新に先駆け7月から新しいデザインの交付が始まる。
技術がアップデートされても、デザインがよくなければ物足りないと感じるのはパスポートだけではないと思います。特に10年間という長い年月利用するもので、国のアイデンティティを尊重するものだと、良いデザインは不可欠なのでは。国民が投票できるシステムがあれば防げた問題かもしれないですね。