化学品販売会社で爆発が発生、野生生物が犠牲に | カナダニュース報道局
8月上旬、トロントエリア西部にあるエトビコの化学品販売会社「Brenntag Canada」の敷地内で爆発が発生。何千リットルもの化学物質が燃え、消火活動は数日にも及んだ。この事故により近くのMimico Creekという入り江に化学物質が流出。
「Toronto Wildlife Centre」という野生生物保護センターは汚染の被害にあった動物の保護に励んだ。50羽近くの鴨が油まみれになったのを助けたが、そのうち4羽は死んでしまった。何千匹もの魚も死んでおり、カエル、ビーバー、カメなども危険な状態にあるという。保護センターのスタッフは化学物質が川へ流されたことだけが死因になっているとは調べないと断言できないが、残念ながら結果はそうであっても驚きはしないと発言している。入り江はオンタリオ湖につながっているため、この先汚染の被害の拡大が懸念されている。
災害が山火事であっても化学物質の爆発であっても、加害者は人間で被害者は野生動物なのだと気付かされた一ヶ月でした。人間は自然や動物に場所を借りて生きている。人間たちが生き方を変えないと自然を守れないのだと改めて考えさせられました。