【学生団体PORTA主催】留学生とカナダに駐在するビジネスマンによる座談会シリーズ
6月13日、トロント日本商工会オフィスで第12回座談会が開催され、ホンダカナダ・三田部舞氏、三井住友海上 カナダ・中村善紀氏、三菱UFJ銀行カナダ支店・牧真央氏が招かれた。冒頭には、トロント日本商工会専務理事の伊東義員氏による挨拶が行われ、カナダにおけるインターンシップやボランティアの仕組みについて話をした。
パネルディスカッションでは、駐在者より海外駐在に至った経緯や海外での働き方、日本での働き方の違いについてディスカッションが行われた。もともと海外で働きたいと入社時から考えていた3人は、会社を選ぶ際には何をしている時が一番楽しいのかを考え、また抽象的な将来のビジョンを具体化することで将来が見えてくるのではないかと語った。
参加した留学生とともに行った座談会では、中村氏は「Stay in the moment」を合言葉に、今この時間を大切にして欲しいと述べた。限られたカナダの時間で何が出来るか、何をしたら将来に生きるか、短い時間の中で1日1日を無駄にすべきではないと留学生に訴えかけた。カナダで得た経験は必ず日本で生きるから、やれることを頑張って欲しいとエールを送った。
牧氏は、参加者から「カナダ人と日本人の働き方の違いは何か」というと質問に対して、カナダでは年齢、人種、性別という点で日本よりもオープンで働きやすい点が挙げられるとしながら、他方で文化的な多様性により仕事を進めるのが難しかったり、時間がかかる場面がある点は、カナダで働く上で苦労している点でもあると述べた。またライフスタイルについても、日本に比べて仕事と家庭、両方を優先順位なく大切にする価値観は、カナダだからこそ実感できていることと触れた。
海外勤務を希望していた三田部氏は、就活時の志望動機を問われ、日本の強みやクオリティを世界に発信していける点を挙げたそうだ。そして、「就職活動は結果が出なくても最後まで諦めないで欲しい」とエールを送った。
初めて参加した留学生は座談会を振り返って、「違う業種の駐在者の方々と近い距離で話すことが出来て良かっです。実際にどのようにカナダで働いていて、日本との違いやカナダの良さなどを直接聞くことができました。また参加人数も思った以上に少なかったので、直接いろいろな質問が出来たのも良かったです。今後、就職活動をカナダで行う上で何が大切か、自分の何を売り込むのが大事なのかなどを考えることができました」と語ってくれた。