オリンピックへの道|オリンピック選手もサポートするカナダ公認マッサージ・セラピストが教える身体と健康【第76回】

1回目のオリンピック出場チャンスは、惜しくも逃してしまいました。驚いたのは、そのすぐ後にスケーターがトロントに現れたことです。
まだオリンピック選手慣れしていなかった私は、かける言葉に困っていましたが、本人はいたってサバサバしていて、「結果は、しょうがないので次のオリンピックに向けて1日でも早くスタートした方が良いと思い来ました」と言う。
その4年後には、自分で国際試合において出場枠を広げてなんとかオリンピック出場、上位の成績を残しました。ささやかながら、トロントの友人を集めて、オリンピック出場おめでとうBBQを催し、最後にスケーターからオリンピックの感想を聞くことになりました。
と言うものでした。

私は、「開会式が凄かった」とか「どこどこの選手に会った」とか「選手村の食事が美味しかった」といった、極めて一般人的な感想を予想していたので意外でした。このスケーターの感想は、その後、数多くのオリンピアンのサポートする際に常に心に留めている言葉となっています。
アスリートは本人だけでなく、家族も含めて、この目標に向かって全力で力を注いでいるので、オリンピックに出るのはお祭り騒ぎではなく、自分たちの努力を形にする(したい)場なのだと感じました。
サポートする立場である私は、この事を肝に銘じてアスリートに納得のいく現役生活を送ってもらえるようサポートする事を心がけています。
実際のオリンピックイヤーでは、予想外の色々問題が発生したり、ライバルとギリギリの線での争いになります。普段の自分を試合で出す難しさを痛感する事になるのです。その時になって、誰しもコンディショニングの重要性を実感するのですが、時すでに遅しです。
このような失敗を避けるために、アスリートに時間のあるうち(怪我もないうち)にコンセプトを理解してもらい、身のあるコンディショニングが出来る下地を作ることが金メダルに導く第一歩です。






