TAD式 足首+膝のコンディショニング法|オリンピック選手もサポートするカナダ公認マッサージ・セラピストが教える身体と健康【第92回】

足関節や膝関節のお話をする前に、「骨とは?」「関節とは?」という基本を説明します。
骨とは?
1)人間の体の動きの土台となるのが骨
2)200本以上の骨が組み合わさって骨格を作る
3)重力の中で立ったり座ったりできるのは骨が体を支えるから
4)骨の形で、体の形や姿勢が決まってくる
関節とは?

1)骨と骨の繋ぎ目
2)骨があるから体を曲げたり伸ばすことができる
3)骨は関節にあった動きをする
4) 関節の形に合わせて体を動かすと動きがスムーズ
関節を知ることが、痛みや不調の解消やアスリートのコンディション向上につなげる第一歩です。
足関節とは?
1)脛骨+腓骨(膝と足の間の2つの骨)と足の骨の繋ぎ目の関節
2)足首を上下や横方向に動かしたりする
足関節を動かす筋肉
1)ふくらはぎにある腓腹筋とヒラメ筋が足首を足裏側に曲げる動きをする(足首を真っ直ぐにつま先を伸ばすポジション)
2)腓腹筋とヒラメ筋が踵につく部分が有名なアキレス腱
知っておくと便利
アキレス腱の怪我を防止するには、その延長線上にある腓腹筋とヒラメ筋のケアが有効であると言えます。腱よりも筋肉の方が緩めやすいことからも腓腹筋とヒラメ筋を緩めてアキレス腱の怪我防止するのは良いアイディアといえます。
膝関節とは?
1)大腿骨と脛骨の繋ぎ目の関節
大腿骨 : 太腿の大きな筋肉おおわれているので、その真ん中にあるこの骨は触りにくいが、奥深く探ると見つけることができる
脛骨 : 膝と足を繋ぐ長い棒状の骨
2)膝蓋骨(膝のお皿)が乗っかっている
膝蓋骨が膝の関節に乗っかっている
理由は、曲げ伸ばしの多い関節の摩擦を少なくして怪我予防するため
3)曲げ伸ばしは得意だが捻れは苦手
知っておくと便利
横から膝への大きなインパクトを受けることや間違った膝の使い方をすると怪我をしやすい。出来るだけ捻りの加わらない膝の使い方や、横からの衝撃を避けるのが怪我防止に繋がります。しかしながら、100パーセント衝撃を避けることは出来ないので、コンディショニングが難しい部分ですが日々の努力が不可欠です。
知識が足りない人は痛み等が無くても予防策を専門家に相談するのが大切。
膝の痛みや不快感のコンディショニング
\ こんな人は特に注意 /
①立ち上がる時に膝が痛い
②歩き始めが痛い
③階段の上がり下がりが辛い
④正座が出来ない
⑤膝が真っ直ぐ伸びない
【考えられる理由】
この様な膝の悩みを見る人は、膝の周りの筋肉が硬くなって伸縮しづらい状態の可能性が高い。膝の周りを構成している主な筋肉は大腿四頭筋とハムストリングスです。どの筋肉にトラブル発生しているかチェック!
痛み・不調のモトとなる筋肉の見つけ方!
① 立ち上がると膝が痛い、膝を曲げて太腿の前側張る、膝の左右差がある時。
・太腿の前側にある筋肉のコリを緩めてみる。
・大腿四頭筋のコンディショニング(太腿の前を伸ばすストレッチ)。
② 前屈したら太腿の裏が突っ張る、膝が伸びない。
・太腿の裏側にある、膝を曲げる筋肉のコリを緩めてみる。
・ハムストリングスのコンディショニング(膝を曲げずに腰から曲げて前屈する)。
コンディショニングに大切な考え方
1.注意信号
体の不調や痛みは、体が私達に送ってくれている注意信号でもあります。
長期的に考えると、一刻も早く痛みを止めるだけがベストではなく、問題が起こった原因を見つけて再発防止策まで行うのが重要です。
2.痛みに振り回されない
痛みの訴えが強いと、痛みの箇所の対応だけに集中しがちで、痛みが解消すると成功>>終了という流れになりがちですが、例えば膝が痛い時は足首や股関節も一緒にケアをするように、関連部位にも目を向けることが大切です。
3.動作確認
痛みの主な原因は炎症です。炎症は過度の負担が継続した時に起こりやすいです。このケースでは
1. 練習量が多すぎる。
2. 間違った体の動きにより一定の箇所にいつも同じストレスをかけている可能性が高い。
つまり痛みを抑えても、ココを改善しなければ問題が再発する可能性が高い事を理解するのが重要です。
4.継続性
体に負担をかける悪い癖を見つけても、長年体に染み付いた癖を矯正するのには時間を要します。
長期間続けなくてはいけないコンディショニング方法は自分で出来る簡単な方法がベストです。
人にだけ頼っていると時間的、コスト的問題から継続が難しくなってしまうからです(それでも継続しなくては問題が再発してしまいます)。
5.客観性
問題点の認識や改善点の確認は、感覚で行うのではなく、鏡に移した自分の体の動きを見たり、第三者に見てもらうなどして客観的に判断するのが重要です。
人間の体は自然と痛い動きを省いてしまう事があるので、問題点を自分では感じられない可能性があるからです(長年問題点が見過ごされ慢性化してしまう要因です)。
6.確認作業
コンディショニング後に少しでも目的とした結果・変化を感じます。アプローチは合っていても、刺激量や刺激方法の間違いにより効果が得られないミスを防ぎます。

【コンディショニングの目的】
痛くもない体に気を使ってコンディショニングするのをお勧めする理由。
①常に自分の100%の運動パフォーマンスを発揮してもらう。
②自分の体の柔軟性向上などにより最大限の怪我予防を実現する。不意な事故による怪我はしょうがないにしても、足首や膝の動きが悪いなど十分でない体調が原因の怪我を出来るだけ防ぐこと。
③長年調子悪かったコンディション(数十年物の腰痛など)もダメージが無い限り改善出来る可能性があることに気がついてもらいたい。
今回説明した様な流れでコンディショニングをすると、確実性の高い結果を伴うアプローチになります。自分でココまでやるのは大変という方はFlow Clinicなど経験豊富なセラピストなどに相談するのをお勧めします。





