留学カウンセラーが説く留学の心得 Vol.3
East-Westカナダ留学センタートロントオフィス 高林紘子
留学を決めて、少しずつ準備を始める頃になると、やはり自分の渡航先についてその現地の実態やどんな学校にするのか、交通手段はどんなものがあって、実際気候などはどうか、同じような留学生のライフスタイルは一体どんなものか、その街には一体なにがあるのか、そしてエージェントはどこを使ったらよいのか、といった色々な現地の情報を得るために、色々な媒体で現地の情報を集める作業になると思います。もともと現地にすでに行ったことが有る人や旅慣れをしている知り合い、留学経験のある友人などにも色々と話を聞いたりする事もあると思います。勿論そういった知り合いなども一切いないので、全く未知の世界に行く状態の人もいるでしょう。私達の仕事もそのようなこれから現地に留学するための情報提供者として、渡航前のカウンセリングでは多くのことを相談され、質問も受けます。そんな中でやはり多数の人が陥っているパターンとして、「ネットでこんな事かかれていたんですけど、現地では実際やっぱりそうなのでしょうか?こういう状況に合ったと言う人がいたんですけど、これって本当でしょうか?」というような内容のご相談です。こういう内容の質問を受ける際に決まって出てくる言葉が、「ネットで誰かの書き込みやブログをみた」と言ったものです。ただ、留学において現地でどのような状況にあうのか、入国時の審査官には何をきかれるのか、学校はどういったところが合うのか、などは実際には一人一人違いますので、一概に「こうなります!」という断言はできないのです。そこで皆さんに今回アドバイスしたいのは、「誰かの書き込みやブログを情報源として真に受ける前に、実際に我々のような現地留学のプロにまずは質問してください、ということです。
準備編 3: 誰かの体験談やウワサを情報源として鵜呑みにしないように気をつけましょう!
勿論、実際に現地で留学体験をした人の体験談を読んだり、ネット上の書き込みでよい情報をくれている人からのコメントを参考にすることはプラスになる事ではあります。ただ、他の人がそういう体験をしたから自分もそうなる、とは限らないのです。例えば、誰かが「どこどこの学校は人数が多いからやめたほうがいい。全然会話が上達しなかった。」というコメントをしていたとします。ただ、これをまともに鵜呑みにしてしまって、「ああ、ではこの学校は自分に合わないだろう。」という判断をしてしまうのはよくありません。もしかしたら、自分には逆に人数が多く、色んな人の中で勉強する方が刺激になってモチベーションが上がるかも知れませんし、友達もたくさんできるかもしれません。逆に少人数のところに行ったけれど結局なじめる友達が誰もいなかった、となってしまう可能性もあります。勿論すべてはご自身が体験してみなくてはわからない事ですが、私達留学カウンセラーはこれまで色々な留学生達と接してきて、多くの学校と仕事をしてきているので、より適切な情報と事例を理解しています。ですので、実際には留学生の一人一人がその受け取り方も異なるし、同じ場所でも体験する事が違うと言う事実をよく把握しています。だからこそ、一人一人にあった留学スタイルを見出していただくべく、渡航前のカウンセリングをさせていただいています。誰か他人の経験は参考程度に認識をしておいて、大事なのはご自身がどういった目標をもって、どういった留学を自分で作り上げて行きたいのか、そのためにはどういう心がけが必要かというプランをしっかり見据えていく事が成功する留学のコツともいえますね。
高林紘子
East-Westカナダ留学センタートロントオフィス日本マーケットマネジャー。
静岡県出身。2001年語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに入学。貿易とビジネスマネージメントを学び成績上位者Dean’ s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diplomaを取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経て永住権に至る。