留学カウンセラーが説く留学の心得 Vol.4
East-Westカナダ留学センタートロントオフィス 高林紘子
またもう一つ、新しい年がスタートしました。この節目のタイミングを機についに留学への夢の実現に向けて本格的に準備や計画を立て始める方も多いと思います。これに際し最も大事なプロセスとして、学校についてのご質問や学校を決めるためのご相談を頂くことが多くなります。留学をするにはまず勿論学校に行くことが一番の要であり大きな目的でもあるはずですので、その学校選びにもやはり皆さん最も力を入れられるべきところかもしれません。春先には日本のカナダ大使館主催で行われる留学フェアに参加されて、現地の学校について多くの情報を得ようと考えていらっしゃる方も多いと思います。学生ビザを取得してしっかり長期間学ぼうと思われている方もいらっしゃるでしょうし、ワーホリで最長半年までの期間のなか数ヶ月を学校に充て後は現地であるバイトなどをして自分をためしてみようと思っている方も多いと思います。または観光で渡航し、ほんの数ヶ月のみ学校に行こうという計画の方もいらっしゃり、大抵はみなさん何通りかの留学スタイルの中の一つに当てはまると思います。どんなスタイルであれ、留学するからには一番最初にまず「学校を決める」作業に取り掛かるのが大事だと思います。
準備編4:学校はできるだけ渡航前に決めてしまうほうが良いでしょう。
学生ビザで渡航される場合は間違いなく学校は先に決めてから出なくてはビザの申請ができませんが、観光やワーホリの場合は特に学校を最初に決めておく必要はないことは確かではあります。最近は、現地に到着した後で学校をいくつか見学して実際に自分の目で見てから学校を決めることができれば、自分なりに納得でき安心だから、もしくは渡航前になかなか決められないから、ということでその方法を取られる方も多くなっています。ただ、過去に同じ土地で留学していた事があるのであれば別ですが、これから初めての留学で右も左も分からず英語も一切分からない状態での場合は、学校を現地で決める方法というのは正直に言いますとお勧めできません。現地の学校は数十校以上あり、各学校それぞれに 異なる特徴があります。見学をするとどの学校も良くも悪くも見えてしまってなかなか決められない、入校をすぐにしたいけれど入校日のタイミングが合わない、他にも良い学校があるのではないかと思って決めかねてしまう、など色々な理由で結局学校を決めるのに時間が掛かってしまい、せっかくワーホリなどで渡航し滞在期間も限られているにも かかわらず、最初の数週間を学校選びに悩んしまい、時間を持て余してしまうは沢山いらっしゃるのも事実です。 また評判の良い学校でもトライアルを受け付けていなかったり曜日や週が限定されていることも多々あります。
もしその最初の期間、どこの学校でも良いので早い段階から通っていればその間にも1日最低数個は新しい単語や表現を学べていたと思いますし、お友達も早い段階で作ることができます。 時間を持て余してホームシックになる事も避けられます。早い段階で学校に行くRoutineを作ることで現地生活にも早くに慣れます。大事なのはどの学校に行くにしてもそこでできる事を自分で十二分に活用して勉強することなのです。言い方を変えれば、どこの学校に行こうがそれを有意義にさせるのは自分次第なのです。決めた学校が自分に合わなかったらどうしよう、というのを考えるよりも、決めた学校で何ができるのかを楽しみにしよう、という思考に転換していける人は学校選びにも成功するといえるかもしれません。
高林紘子
East-Westカナダ留学センタートロントオフィス日本マーケットマネジャー。
静岡県出身。2001年語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに入学。貿易とビジネスマネージメントを学び成績上位者Dean’ s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diplomaを取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経て永住権に至る。