グローバル社会の中で自分自身もグローバルマナーを身につけるべく、先入観やIgnoranceをなくす努力をしましょう。|留学カウンセラーが説くワーホリカナダ生活 Vol.126

娘のミニボスが通う幼稚園では、毎週1回学校の図書館で子供たちがそれぞれ好きな絵本を1冊選んで持ち帰り、家族と一緒に読むという課題があります。娘はいつも自分好みの絵柄の本を選んで持ち帰って来る傾向にありますが、絵柄ばかりでなくカバーのイラストから大体のストーリーも自分なりに予想して、興味を持ったものを選んでいるようです。いつも可愛い絵本を選んでくるのですが、先日彼女が持ち帰ってきた絵本は、いつもより特別で私がちょっと感動させられる絵本でした。
日常生活編78:グローバル社会の中で自分自身もグローバルマナーを身につけるべく、先入観やIgnoranceをなくす努力をしましょう。

彼女が選んだ絵本とは、ヒジャブ(イスラム教徒の女性が頭に被るスカーフのこと)を被った女の子とその妹のストーリーで、主人公の女の子はヒジャブを被る年齢になり、初めて学校にお気に入りの色のヒジャブを被って胸を張って登校する様子を、まだ幼稚園くらいの妹の女の子が誇らしく語るストーリーでした。その絵本は、実はヒジャブを被った有名なオリンピック水泳選手の女性が書いたものだそうですが、その絵のかわいらしさから選んだとはいえ、娘が何気なくヒジャブを被った女の子についての絵本を気に入って持ち帰ってきたことに、私はすごく心が温かくなり、その夜は娘にじっくりその絵本の読み聞かせをして一緒に感想を語り合いました。
トロントに住んでいると、ヒジャブを被った女性は当たり前のように見かけますし、それが少しも違和感になることはありません。ヒジャブ以外にもターバンを巻いた男性、ユダヤのキッパ、インドのサリーなど、実際少しも珍しいものではなく普通に生活の中で見かけます。娘のクラスメイトも肌の色がみんな違ったり、話す言葉も違う子もいて、それでも何の違和感もなく一緒に遊んでいます。カナダにいると、クリスマスばかりでなく、色々な宗教や異文化のお祭りなども一緒に祝ったりします。それからママが2人、もしくはパパが2人という家庭もあります。まさに多様な文化に恵まれている環境の中で生活しているので、変な先入観や固定観念が育たないのが私にとっても娘を育てる親としてすごく心地よく感じます。カナダ、特にトロントのような国際的な都市で暮らしていると、異なる人種やバックグラウンド、信仰や習慣文化に対する先入観よりも、より理解や受け入れをしやすい感覚が身につくのは本当に大きなメリットです。同時に、これまで自分が常識や当たりまえだと思っていたことが、全くの勘違いだったということも多々あります。日本にいたら見えないことが、トロントで暮らしていると本当に沢山あるのです。
トロントに来て23年も経った今でも、この世界を代表する多様文化都市で暮らせていることをとても誇りに思います。トロントに来る留学生の皆さんにはそういったトロントだからこそ学ぶことができる多様性のあり方や自身の理解力というのを意識して、先入観やIgnorance(無知さ)をなくし、国際語力とグローバルマナーを身につけていって欲しいと切に願います。












