H.I.S オトナの旅。大人の休日~ドゥブロヴニク~

「アドリア海の真珠」と謳われるドゥブロヴニクをご存知だろうか。この街は、東ヨーロッパのバルカン半島に位置するクロアチア共和国の最南部にある。
ドゥブロヴニクの旧市街は、ユネスコ世界遺産に登録されており、オレンジ色の瓦屋根の家々が印象的な城塞都市だ。15世紀、16世紀に海洋貿易で栄えた立派な石造りの街並みを今なお残している。堅牢な城塞を取り囲むのは、紺碧のアドリア海である。
スタジオジブリの魔女の宅急便や紅の豚のモデルになった街といえば、イメージが沸く方も多いだろう。実際に街を歩くとジブリ映画の世界に迷い込んでしまったような錯覚さえ覚える、なんともフォトジェニックな街並みだ。路地を1本入ると生活感に溢れ、人々の笑顔や優しい風に揺れる色鮮やかな洗濯物が目に入り、歩いているだけで心が弾む。
街のいたるところに、リラックスした猫たちがいる。人懐っこい猫に導かれるように細い路地を進むと、可愛いらしい青空レストランがあった。ぶらりと訪れた店の味は絶品だ。この街は、新鮮な海の幸に溢れ、イタリアが近いこともありパスタやリゾットの種類も豊富で、全体的に食のレベルは高い。もちろん、道案内してくれた猫は店の味を知ってか、可愛い鳴き声で手長海老をおねだりしてきた。
路地歩きも面白いが、何百年もの間、旧市街を守ってきた城壁の上を歩くこともできる。街全体を見渡すことができ、街並みの美しさとアドリア海の碧さに目を奪われる。
しかし、瓦屋根にも注目して欲しい。歴史を感じる美しい街並みからは信じ難いが、この街は1991年のユーゴスラビア内戦で大きな打撃を受け、一時ユネスコ危機遺産リストにも載せられたほど損傷は大きかった。色褪せたオレンジ色の瓦屋根は砲弾を免れたもの、濃いオレンジ色の瓦は内戦後に修復されたものだ。平和の尊さを、美しい街並みが物語っている。
夕暮れ時には、ぜひスルジ山にロープウェイで登って欲しい。夕日に照らされながら、家々に人々の温もりを感じる明かりが点り始めるドゥブロヴニクは、息を呑むほど美しい。浮かび上がる街並みは、まさにアドリア海の真珠だ。
海風を感じながらリラックスするもよし、新鮮な海の幸に舌鼓を打つもよし、歴史を感じるもよし、様々な楽しみ方を提供してくれるここ、ドゥブロヴニク。今年の夏、ぜひ皆さんも訪れてみてはいかがだろうか。







