パンデミックが人生の転機に。 飲食業から ファイナンシャル業界へ転身 ファイナンシャル・アドバイザー伊奈 久美子さん(前編)|Hiroの部屋
今月からの対談は飲食業からファイナンシャル業界に転身した久美子さんが登場。パンデミックをきっかけに変化した仕事や価値観についてヒロさんと語り合ってもらう。
ヒロ: TORJAで、友人である久美子さんが紹介されるのも初めてだと思います。まず読者の皆さんへ、これまでの歩みや現在のお仕事に至るまでの流れを含め、自己紹介をお願いします。

社会人になって、「やっぱり、英語を使う環境で仕事がしたい」という気持ちがどんどん強くなり、それなら海外に行こうとの思いが芽生えました。その頃に、ワーホリ制度を知ったのが全ての始まりです。
アメリカはちょっと怖いイメージがあり、オーストラリアは高校時代の留学で行ったため、ワーホリでカナダを選択しました。その後、一度カナダを離れて、ニュージーランドやオーストラリアにも住みましたが、またご縁もあり2018年12月にカナダに戻りました。
ヒロ: 僕らが知り合ったのは、ちょうどその頃の共通の友人たちとの飲食会ですよね。久美子さんの第一印象は…元気があって、チャキチャキしてるというか。話のテンポも早く、頭の回転も速いって感じましたね。当時は飲食店勤務で、もちろんホスピタリティーはとても感じるし「何をしても、できそうな人」という印象でした。飲み会のような場でも、空気をうまく察知して動けるというか。
久美子: ヒロさんは、トロントで成功しているすごい美容師さんと耳にしていたので、第一印象から「すごい人」という感じでした。芯がしっかりしていて、自分の世界や価値観を構築しているというか…とにかく圧倒される存在感があったのを覚えています。

ヒロ: 現在はファイナンシャル・アドバイザーとしてご活躍されている久美子さんですが、出会った当時は飲食業で経験を積まれていましたよね。そこから、どうしてファイナンシャル・アドバイザーに?

飲食をこのまま続けるか、それとも新しいことに挑戦するか。でも、新しい分野だとまたゼロからのスタートで、経験も資格もないし…。そんな中、ちょうど友人からファイナンシャル・アドバイザーという仕事の話を聞きました。「これからも、この国で暮らすならお金の知識は絶対に持ってた方がいいよ」と言われたのが、最初のきっかけでした。
お金の増やし方や税金対策、老後の計画などの大事さを教えてもらいました。友人からいろいろ教えてもらう前と後で、こんなに差が出るのか、というくらい、知識をつける大事さを気付かされました。
これは誰しもに大事なことで、長く続けられる仕事だと感じ、それが魅力的でした。私は日本に戻るつもりがなかったので、カナダで一生できるキャリアを探していたんです。
ヒロ: やはり多くの人にとって、コロナは大きな転機になりましたよね。

久美子: そうですね。もちろん、飲食業が嫌いなわけではないんです。ただ、やはり不景気やパンデミックのようなことが起きると、影響を受けやすい業界だというのを身をもって実感しました。勤務時間が削られ、収入も減ったり…。パンデミックはそれを痛感させられた出来事でした。
そのとき、ファイナンスの世界に触れてみたら、「あ、これは人の人生に深く関われる、大きな意味のある仕事だな」と思えたんです。もっと人の記憶に残り、意義のある仕事がしたいと、ちょうど思っていた時期でもありました。いろいろと教えてもらい、「なるほど。これは自分にも必要な知識だし、多くの人に役立てる」と感じたんです。それが、今の仕事になるきっかけでした。
なので、私にとってパンデミックはまさに人生のターニングポイントだったんですけど、ヒロさんにとってはどうでしたか?美容業界もきっと大きな影響を受けたと思うのですが。
ヒロ: ひと言で言うなら…「人生の夏休み」的な感覚でしたね。人生の前半が終わって、ハーフタイムに入ったような。そんな休憩時間のように感じました。
2度のロックダウンで計11ヶ月間程、サロンの閉店を強いられました。本当に大きな出来事でしたね。大げさかもしれないけど人生の後半を「僕はどう生きるか」と自問自答し、真剣に考える良い期間になりました。
人生の優先順位や価値観などを見直すきっかけでした。誰かの名言で「明日死ぬかのように生き、永遠に生きるかのように学べ」とありますが、まさにそんな気持ちでしたね。もちろん人生の長期的な計画も大切だけど、「いつまでも生きれるわけじゃない」ことを改めて実感しました。
(聞き手・文章構成TORJA編集部)
伊奈 久美子さん
東京出身。2010年に日本を離れ、海外生活を始め、COVID-19をきっかけに、20年以上勤務した飲食業界の仕事からファイナンス業界へ転職。現在、British Columbia州とOntario州を中心に、ファイナンシャル・アドバイザーとして政府公認の資格を保持して活躍。日本語で分かりやすく説明をし、顧客一人一人の状況に合わせた資産運用を提供し、将来の夢や目標を叶えていけるサポートをしている。
Hiroさん
名古屋出身。日本国内のサロン数店舗を経て渡加。NYの有名サロンやVidal Sassoonの就職チャンスを断り、世界中に展開するサロンTONI&GUY(トロント店)へ就職。ワーホリ時代から著名人の担当や撮影等も経験し、一躍トップスタイリストへ。その後、日本帰国や中米滞在を経て、再びトロントのTONI&GUYへ復帰し、北米TOP10も受賞。2011年にsalon bespokeをオープン。今もサロン勤務を中心に、著名人のヘア担当やセミナー講師としても活躍中。世界的ファッション誌“ELLE(カナダ版)”にも取材された。salon bespoke
130 Cumberland St 2F647-346-8468 / salonbespoke.ca
Instagram: HAYASHI.HIRO
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