Mr.Guu流行るにはワケがある!#23
#23 日本の最新調理器具

今年の夏はあまり暑くならずにそろそろ秋が顔を出しそうな今日この頃ですね。そんな夏らしくないトロントとは大違いな夏真っ盛りの東京に先日出張で行ってきました。日本に帰る際はなるべく蒸し暑い夏は避けていたのですが、今回は飲食産業展に参加する事をメインとした出張のため35℃を超える蒸し暑い東京の夏を久々に体験してきました。しかし本当に暑かったです。冷房が無く外に居る時は汗が止まらない状況が続きました。トロントの夏が少し物足りなく感じていましたが、いかにトロントは生活しやすい気候かという事にも気付かされました。
今年の三月には「FOODEX」と呼ばれるアジア最大級の食品飲料展示会に参加しましたが、今回は外食産業/麺に特化した「NOODLE WORLD/ INTER-FOOD JAPAN 」という産業展へ参加してきました。今回も三日間で五万人の来客があったとの事で規模の大きさを分かって頂けるのではないでしょうか。日本の飲食店は流行り廃りが激しいので情報には敏感である必要があると考えて、私達はこの様な産業展に積極的に参加しています。今回の産業展は食材に関してはFOODEXの方が面白かったですが、最新の日本の調理器具を色々見る事が出来てとても勉強になりました。もちろん調理器具は決して安くはないので初期投資は掛かりますが、人件費や光熱費の削減などを長い目で見るとかなりのコストダウンに繋がります。例えば、お寿司のロールを巻く機械やシャリを握る機械など聞いた事ありませんか?もちろん寿司職人が作った方が美味しそうなのは分かりますが、時間内に決まった量を決まった速度で作り、仕上がりは全て一緒になるという点では凄い事です。いくら経験のある寿司職人でも体調が悪かったりミスをする事はもちろんありますので、その点では機械は安定しています。他にもボタン一つでチャーハンを作る機械や超高速で餃子を包む機械、パスタも蕎麦もラーメンも一台で出来る製麺器などは驚きでした。こういった技術がどんどん発展して行くと料理人が必要なくなってきてしまうようで少し怖いですが、複数店舗で同じクオリティーの商品を大量に販売するお店では今以上に必要になってくるかもしれません。
また限られた資源を最大限に有効活用する機械も色々ありました。フライヤーと呼ばれる揚げ物調理器で驚いた商品は、油と水が一体化している「ウォーターフライヤー」です。 何回も構造を説明して頂きましたが、なぜ油と水が仲良く出来るのかは未だに理解出来ていませんが、水を入れても油ハネは無く、油が汚れる原因の油かすが二層になっている下段の水の方に落ちて行き、油をずっと綺麗なまま使用出来るという優れものです。油を頻繁に交換する必要が無いので、従来の機械と比べるとビックリする程、経費が削減されるとの事で油を大量に使用するお店では一年間で百万円以上も油代が削減可能だそうです。もちろん値段は高額ですが、長い目で見ると欲しくなってしまいます。またトロントの某ラーメン屋さんでも使用している「圧力寸胴」と呼ばれる大型の圧力鍋は、今まで十二時間掛けて作っていた濃厚豚骨スープを圧力をかける事により二時間半で作れてしまうという優れ物。毎日の十時間のガス代の差額を考えると欲しくなってしまいますが購入すると一つ二百万円を超えてきますので、値段を聞くと購入するのに躊躇してしまいます。
なるべく人の手で料理を作っていきたいと考えていますが、全てを人の手で行っていくのにも限界があります。この人と機械のバランスをうまく取り、愛情をこめた料理が作り出していける様な努力が必要ですね。
続く
小笠原 克
Ogasawara Masaru








