東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い 第43回
東日本大震災以降、東北の食材や物産品を首都圏や大阪、九州などで特別販売する場が多くなりました。これは「被災地応援消費」という、東日本大震災以降に新しくできた復興支援のカタチであり、農産物の一大供給基地の東北の農産品を中心に、様々な東北のモノを買って被災地の支援をしていただいています。この「被災地応援消費」という支援の方法は、本当にありがたく、震災から間もなく5年も経過しようとしている被災地に、長く継続的な支援が続くこともありがたく、買うほうもおいしくて被災地を支える温かい気持ちになれる利点もあります。
そんな、様々な復興支援のイベントの1つであり、つい先日開催された、地域再発見プロジェクト「三陸のものマルシェ」が東京の上野駅で開催されました。この「三陸のものマルシェ」はJR東日本が主催して、上野駅の構内のスペースを使い、「三陸の魅力を発信!」をテーマに、東日本大震災で甚大な津波被害を受けた、三陸海岸の農産物や加工品を首都圏に向けて特別販売するイベントです。JR東日本の公式ホームページでは以下のような目的を持ってこのイベントを行うと書かれています。
JR東日本グループでは、地域と一体となって「ヒト」と「モノ」の循環を創出し、地域の活性化を推進する「地域再発見プロジェクト」の一環として、上野駅構内において宮城県・岩手県の三陸地方にスポットをあてた「三陸のものマルシェ」を開催します。
- 三陸沿岸各市町村の自然豊かな観光スポットの情報発信や、地元の方々の想いがつまった三陸地方ならではの商品を多数取り揃え販売します。
- 東日本大震災で甚大な被害を受けた、気仙沼線、大船渡線の仮復旧として運行している、バス高速輸送システム「BRT」をご紹介します。
- 岩手県外で初のお目見えとなる陸前高田市「北限のゆず」関連商品の販売及びPRイベントを開催します。
この機会に是非、上野駅へお出かけいただき、三陸の 魅力に触れてみてください。
このように、日本でも超大企業のJR東日本グループの皆さんが本気で東日本大震災の復興支援に取り組んでいただけることがとてもありがたいです。
この「三陸のものマルシェ」に、このコラムでもずっと書いてきた「北限のゆず」を使ったリキュールをはじめ、様々な北限のゆずのお菓子などの商品を並べて販売させていただきました。
お客さんは陸前高田でゆずが取れる事に驚かれ、そしてそれが日本最北限だという事に価値を見出してくれて、たくさん購入いただきました。多くのお客様からたくさんの復興に向けた応援をいただき、北限のゆず研究会のメンバーもとても心強く感じたと思います。
たくさんの日本中の方々の応援こそが復興の最高の原動力になります。ぜひこれからも北限のゆずをはじめ、三陸の商品をよろしくお願いします。
オンタリオ取扱い代理店:
Ozawa Canada Inc
現在トロントで楽しめる南部美人のお酒は、「南部美人純米吟醸」とJALのファーストクラスで機内酒としても採用されている、「南部美人純米大吟醸」の二種。数多くの日本食レストランで賞味することが可能。
南部美人
http://www.nanbubijin.co.jp
東京農業大学客員教授
久慈 浩介