~健康な皮膚が欲しい。その②~|漢方内科医の手当て|王瑞雲の連載コラム

人体は自然の一部で、他の植物や動物と同様、常に変化してゆきます。取り入れる栄養やその時の自然環境に合わせて、身体をその周りの環境に適応しようとするのです。何か不都合な病状が出たら、必ずその原因もあるはずです。
私がつい考えてしまうのは「この治療法は根本解決してくれるのか?」「一時しのぎの症状消しなのか?」「逆に大きな病気を作ってしまうのか?」ということでよく悩みました。
皮膚症状の病気で一番悩んだのが「アトピー性皮膚炎」です。私は大学病院に在局中、先輩医師からきつく注意、教えてもらったことがあります。「ウイルス、真菌、細菌など感染症など疑われる時は、免疫抑制剤は決して使ってはいけない!」
ところが現実にはアルバイト先の診療所や病院ではお構いなしでジャカスカ処方しており外来患者数はすごいのです。その内、ある製薬会社が抗生物質と免疫抑制剤を混ぜた処方薬を売り出しました。私が開院してしばらくした頃、日本中で「アトピー性皮膚炎」という言葉を知らない人がいないくらいにその病人たち、特に子どもたちで溢れたのです。
それから50年以上自分で研究して今は皮膚病だけでなくどんな病気になっても基本は体内解毒、全身免疫力、抵抗力の補強をすればよいとわかりました。ウイルスや真菌、細菌だって怖がる必要は全くないのです。
私たちが住む地球はすでに毒まみれです。自然毒、人工毒、両方あります。今はもう人体の中にまで毒が溜まっています。どの人も病気になる可能性はあるし、病気があっても治せず付き合って生きている人もいるのです。現実はそうでも少しでも体内毒は減らしたいですね。その方法として、

- 水質についてチェック。場所によってそれぞれ違いますので自分が気にする以外ないです。
- 皮膚を通じて体内に入る経皮毒の問題、それも人それぞれで皮膚に付ける物を気にすること。皮膚は排毒器官でもあります。皮膚呼吸という言葉もありますし、体内の水分の調節や体内温度のコントロールもするのです。使用するシャンプーでも気を付けています。
- すでに体内に溜まっている毒を排出するには、安全な日本の伝統食である不耕起野菜、玄米、豆類、小魚、海藻の食生活、しかも少食が大切です。皮膚膿瘍(おでき)ができる人はまずカロリーオーバー、栄養過多の食毒によるものが疑われます。お医者さんが治療する問題でなく、本人の食べ方ですぐ綺麗な皮膚に戻せるでしょう。

王瑞雲(オウ ズイウン)
漢方内科医1940年神戸生まれ。小中校の成績は中の下。数学が苦手。日本医師国家試験を最年少で合格。東京大学付属小児科医局員研究生を経て東京都国立市に開業。聴診器一本に漢方と食養をメインとした診察スタイルで60年以上の診療経験。新聞コラム連載、著書多数。現在トロント在住。 Blog: https://ohzuiun.com/




