日本575店舗、ニューヨーク5店舗を含む海外126店舗を展開するヘアカット専門店「QB HOUSE」がカナダ初進出。トロントのヨークビルに1号店をオープン!
Coming Soon!ヨークビルヤングxブロアー付近。
メニューは1つ、35ドルの「ヘアカット」
日本最大級のヘアカット専門店チェーンとして知られる「QB HOUSE」。1996年に1号店をオープンし、“10分の身だしなみ”をキャッチフレーズに、理容業界において「ヘアカット専門店」という市場を切り開き成長を続けてきた。現在は日本575店舗、海外はシンガポール、香港、台湾、アメリカに129店舗を展開している。米国ではニューヨークに5店舗を展開中だが、今回北米事業推進のため海外5カ国目となるカナダ・トロントに1号店を近日オープン予定。
独自のビジネスモデルとともに、「QB HOUSE」ならではのカット理論と技術を支えるトレーニングによって育成されたスタイリストが、「早くて・安くて・質が高い」サービスを実現し、日本国内はもとより海外でも人気と成長を遂げている。
北米ではニューヨークでのブランドを確立しつつ、高い収益性を確保しながら、アジア系住民・移民の多い都市を中心に、1都市5 ~10店舗単位のドミナント展開を目指す「QB HOUSE」。今年2024年カナダ進出となる1号店に選んだのは、ハイブランドが立ち並ぶエリアの中心ヨークビルのヤング×ブロアー付近だ。今回TORJAでは、トロント1号店スタッフとなる田島さん、大平さん、関野さんに「QB HOUSE」の特徴とそれぞれの技術や知見、そしてトロント店の目標などを伺った。
〝10分の身だしなみ〟から〝カットに特化〟したクオリティー重視へ
ー「QB HOUSE」といえば仕事の合間の隙間時間や出張先などで身だしなみを整えるため、ヘアカットがスピーディーにきちんとできることで多くの男性が愛用されていると思います。カナダでも同様のコンセプトでサービスが提供されるのでしょうか?
もともと創業時のコンセプトが早く・安くということで、コンビニ感覚でちょっと気軽に使える価格と早さを武器に10分、1000円というキャッチフレーズで全国に店舗を展開してきました。これまではヘアサロンというより、「身だしなみ」という感覚でQBハウスを利用されてきた方も多くいらっしゃると思います。
一方で創業から25年以上が過ぎ、お客様が求めることも変わってきており、今では女性のお客様もご利用いただいていますし、男性も普通のサロンと同じような感覚でご利用いただくことも多く、10分という「時間」にこだわりすぎることはなく、「求められていることをきちんとスタイルとしてお客様に提供する」ということが基本になっています。
「QB HOUSE」は、ムダを省き、必要なクオリティだけを提供するヘアカット専門店
そして、この「ヘアカット専門店」という言葉に尽きると思います。トロントでもメニューはカットのみ、価格は35ドルです。カット以外を省き、コストパフォーマンと時間効率を追求し、お客さまの余計な手間や無駄を省き、髪を切ることに誠実に応え、確かなクオリティで丁寧に仕上げる。そして切りたい時にいつでも切れる、お手軽な存在であることをトロントでも実現します。
忙しいビジネスマンの方や隙間時間にちょっと身だしなみを整えたい方、親子でささっとカットして遊びに出かけたい方、普段着で気兼ねなく立ち寄りたい方など、世代・性別関係なく気軽にご利用いただけます。
ー関野さんは、全国にある「QB HOUSE」の中でも特に忙しい渋谷マークシティ店の店長を務めてきたそうですね。
もともと美容専門学校を卒業してから総合サロンで働いたあと、タイのチェンマイに行きセラピストの仕事を経験しました。帰国後にQB HOUSEに入社し、渋谷マークシティ店に配属、1年半後に店長となりました。
QB HOUSEを選んだ理由は、充実の研修制度がポイントでした。総合サロンの時は、「見て覚えろ」という感じでどこまでいっても自己流で、自分自身まったく技術や考えを落とし込めていないのが悩みでした。
タイから帰国し、やっぱりスタイリストをやりたいと思った時に出会ったのがQB HOUSEです。技術職なのでブランクもあり不安でしたが、みっちり6ヶ月間の研修制度があってトレーニングを積んだスタイリストを育成しているのがQB HOUSEの特徴でもあります。
働く前はQB HOUSEは早く切らなきゃいけい、というイメージがあったのですが、時代とともにスピードだけでなくクオリティーを重視し始めていたので、両輪がうまく回っているQB HOUSEは僕が目指していたスタイリスト像に近いと思い、入社を決めました。
今回トロントに志願した理由は、小さな頃からの夢が海外で働くことだったからです。夢を追いたいけどQBも楽しいというのをずっと繰り返していて、ワーキングホリデーの期限となる30歳を目前にして会社を退職してオーストラリアに行こうとしましたが、当時上司だったここにいる田島さんに引き止められました。そこで新たなチャンスを掴み取ろうと、そこで新たなチャンスを掴もうとしていたところに舞い込んだトロントの出店に喜んで参加させていただきました。
ー田島さんは創業当時から「QB HOUSE」に在籍し、現場を統括されてきたQB創業時からの功労者だそうですね。
もともとQB HOUSE創業者である小西國義が私の働いていた理容室のお客様だったのが縁です。小西が今度カットだけのお店を作るからと誘われましたが当時はその気はなかったのですが、いつしか知り合いのQB HOUSEのお店を手伝ったりする中で1999年に正式に入社することになりました。
父が理容師、母が美容師という環境でこの仕事に幼少期から近かったわけですが、私も20歳ぐらいの時から海外にずっと興味があり、イギリスに行くチャンスもありましたが結果的には機会に恵まれず日本で頑張っていこうと覚悟を決めました。
その後、社長との会話でも海外でチャレンジできる機会があれば行ってみたいと伝えてきましたが、同時に若い人にどんどんチャンスを与えた方が良いということも話してきました。今もニューヨークにて活躍している現場管理者も自分の後輩なんですが、チャンスがある人には「海外には行ける機会に、行った方が良いよ」と背中を押してきました。
それでもある日、社長と食事をしている最中にトロントの話を聞いて、田島さんはどうなの?という問いに「チャレンジしたいです」と申し出ました。
QB HOUSEにはもう25年以上いるので日本の仕事にも未練があるのですが、未曾有のコロナ禍を経験し、もっと海外店舗が増えていく必要を感じましたし、QB HOUSEというブランドやサービスをもっと海外に広めていくべくと思っていたので、今こうしてカナダに来られて本当に良かったです。
ー大平さんは、カットコンテストで見事グランプリに輝いていると伺いました。
東京のサロンで働いた後、実家の都合で山口県に帰省しました。その後、三重県に移り美容とは関係ない仕事をしていたのですが、「スタイリストという仕事が好き」と気づきました。ただ、私は目が色弱というハンデもあって総合サロンに戻るという選択ができず、そんな時に見つけたのがQB HOUSEでした。カットオンリーというスタイルは障害を気にすることなく、全部自分で行う完結型の仕事スタイルは、自分の実力次第で認めてもらえる環境が整っており、上を目指したい自分の性格にも合っていたと思います。
シンガポールのチャリティーイベント「Hair for Hope」に参加し、海外の熱気を体感。
社内コンテストでもあるグランプリでの優勝をきっかけにシンガポールで行われた小児がんと闘う子どもや家族を支援するチャリティーイベントに参加させてもらいました。そのとき感じた熱量が日本と大きく違い、そこから海外への興味が湧き、もっと自分の世界を広げたい・チャレンジしたいという気持ちが生まれました。
「QB HOUSE」のブランドや特徴が活かされた、マルチカルチャーなトロントらしさを重視するローカリズムに期待
関野:読者の皆さんには、ついに我らが来ましたよ、とお伝えしたいです。カナダは日本と比べても本当にオープンマインドで多様性に満ちていて素敵だと思っています。英語も多少文法が間違っていても相手が汲み取ってくれる包容力というか、言葉だけじゃない人の優しさを感じています。
日本人の髪の毛はよく理解していますし、僕たちの日本での実績やシステムによって、ヘアカットはしっかり対応できると思いますので、安心してお越しください。
大平:今回は妻と小さな子供を日本に残しトロントでチャンレジしています。妻も期待してくれているので、頑張って家族を呼び寄せるようになりたいと思っています。お店ではお客様とスタイリストという関係だけではなく、ちょっと仕事おわりや営業時間終わりに気軽に訪れていただけるようなそんな関係性を作っていけるようにしたいと思いますので、ぜひ気兼ねなくお越しいただければと思います。
田島:まずは35ドルのワンプライスでサービスをご提供します。いずれは学生割引なども導入したいと考えています。ウォークインオンリーですが、お店で順番の予約もできますので、ご利用勝手は良いと思います。
私もまだカナダに来て1ヶ月半しか経っていないですが、やっぱり不安だったり、こういうこと聞きたいなということが結構あります。そんな時にこのサロンの場所を訪れたくなる、そういう場になってくれればと思います。そんなコミュニティーの場と思ってくれればすごくありがたいですし、ヘアスタイルも含めて、気軽にお話ができる場所にしたいと思います。
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