コンドマーケットレポート|そこが知りたい!不動産のプロが教える賢いカナダライフ【第95回】
今回はコンドマーケットレポートをご紹介しながらトロントの不動産売買マーケットについてお話したいと思います。
トロント不動産協会による直近の公表データである昨年第3四半期(2025年7~9月)のコンドミニアムの売買取引に関する「コンドマーケットレポート」を見てみますと、7月~9月における不動産取引平均価格は64万9168ドルで前年同期比6.4%ダウンとなりました。
成約件数は4375件と、前年に比べて2.5%アップとなったものの、同期間におけるアクティブリスティング(実際に売却活動している物件)も9861件と、前年に比べて11.5%アップとなっています。
成約件数の増加率が売却活動件数の増加率に比べて低いこと、平均価格が下がっていること、さらに平均売却日数(LDOM)も39日と前年に比べて18.2%アップしていることからも、1年で最も活発な不動産売買活動の時期といえる夏の不動産シーズンが低迷に終わったことが窺えます(図1)(図2)。


各地区でのコンドミニアムの売買状況を見てみましょう。第3四半期における成約件数4375件のうち、トロント地区が2852件で全体の約66%を占めています。次いでヨーク地区(マーカム市、リッチモンドヒル市など)が581件、ピール地区(ミシサガ市、ブランプトン市など)が478件、ハルトン地区(オークビル市、バーリントン市など)が301件、ダーラム地区(オシャワ市、ピカリング市など)が137件と続いています(図3)。

取引平均価格が高い順から見てみますと、トロント地区が67万7095ドルで前年同期比5.2%ダウン、ハルトン地区が64万8521ドルで前年同期比12.1%ダウン、ヨーク地区が64万3172ドルで前年同期比6.6%ダウン、ピール地区が54万3045ドルで前年同期比11.6%ダウン、ダーラム地区が49万3056ドルで前年同期比5.4%ダウン、といずれの地区においても前年より平均価格が落ちています(図4)。

最も売れている間取りは2BRで全体の33%を占めています。次いで1BR+DENの26%、1BRの17%、2BR+DENの16%、3BRの7%、バチェラー(スタジオタイプ)の2%となっています。2BRは1~2名で住む人やファミリーで住む人など対象者の幅が広く常にニーズが高いことから、売買での取引件数も多いと共に平均賃料も下がりにくい間取りとなっています(図5)。

取引価格を見てみますと、最も売れた価格帯は50万ドル~60万ドル未満、次いで40万ドル~50万ドル未満、60万ドル~70ドル未満と、売買マーケットの不況を背景にした手頃な価格帯の物件取引が多い結果となりました(図6)。

また各間取りの取引中間価格を見てみますと、バチェラータイプは30万ドル台、1BRは50万ドル前後、1BR+DENは50万ドル台、2BRは60万ドル台、2BR+DENは70万ドル前後、3BRは60万ドル台と、2、3年前に比べて中間価格はいずれも下がっています(図7)。
昨年第3四半期において、ダウンタウン中心部で最も売れた物件の間取りは1BR+DENで価格帯は50万ドル~60万ドル未満、ノースヨークエリアでは2BRで価格帯は50万ドル~60万ドル未満、ミシサガエリア中心部では2BRと1BR+DENがほぼ同列で40万ドル~50万ドル未満でした。
今年も少なくとも前半期においてはまだ買い手市場が続くことが予想されます。お手頃価格で物件が買えるこのタイミングを逃さずに賢く資産形成・資産運用の計画を立ててください!
※住宅売買、住宅賃貸、商業物件など不動産に関するご質問、ご相談などございましたらいつでもお気軽にご連絡ください。
データ出典:Toronto Real Estate Board








