【J Athletics Canada特別企画】女子アイスホッケー Toronto Furies 鈴木世奈選手応援イベント|TORJA編集部葵がいく!
12月9日にエトビコで行われた女子アイスホッケー鈴木世奈選手の試合で、応援イベントが催された。伊藤恭子在トロント日本国総領事のパックドロップから始まった試合の模様と応援風景をレポート!
アイスホッケー日本女子代表としてオリンピックにも2回出場経験のある鈴木選手。
静まり返ったリンクに、試合開始時間が近づくと両チームの選手たちが次々と入り、リンクと客席の距離感がちょうどよく、背番号6番の鈴木選手をすぐに発見。
アイスホッケー観戦初心者の私は、パックを目で追うことすら間に合わず、気づけばあっという間に先制点をFuriesが獲得!
私が座っていたのはベンチで控える選手たちと真反対に当たる位置。アイスホッケーならではのルール、選手達の交代の様子も見ることができ興奮。
試合は見事Furiesの勝利で幕を閉じた。
このイベントを知り、日本人がプレーしているならぜひ観戦してみよう、と会場に来ていた女性二人は、リンクと客席が同じ目線にあるので、より迫力を感じられたことが良かったと語ってくれた。選手達がパックを追いかけながら、時には激しくぶつかり合うのを間近で見るのは確かにハラハラドキドキ!
またこのようなイベントを伴う試合では、試合後の写真撮影やサイン会を通して素の選手達の様子を見ることができるのも醍醐味。
ー今日は勝利おめでとうございます。試合の感想を教えてください。
勝たなければいけない試合の一つだったので、勝つことができて嬉しいです。
ーアイスホッケーはとても展開の激しいスポーツですね。
アイスホッケーは選手が自由に交代できることが特徴ですが、他の選手達とのコミュニケーションがより重要です。時には自分の判断で瞬時に正確なプレーすることが求められます。
ー言葉の壁もあると思うので、大変ですよね?
今でももちろん壁はあります。試合の時にはスラングが出たり、話すスピードも速くなるのでまだまだ苦労をします。練習ではわからないことは聞きなおせますが、試合ではちょっとしたニュアンスの違いがミスにつながるので、そういう時は自分の判断に基づいてプレーします。英語で全てを正確に理解するって難しいですね。
ー今日は日本人観戦者がたくさん応援に駆けつけました!
トロントに来たばかりの頃は、日本人がここでプレーしていることを誰も知らなかったのに、今日はこんなにもたくさんの方が集まってくれて嬉しかったです。
ーTORJA読者に一言お願いします!
トロントにもいろんな分野で頑張っている方がいると思います。それぞれ目指していることや、フィールドは違いますが、日々の積み重ねを大切にお互いに頑張っていきましょう!
リンクでのかっこいいイメージとは一転し、試合後の鈴木選手はリラックスした様子でじっくりとインタビューに答えてくれたのが印象的だった。
今回の応援イベントを企画・運営していたのは、トロントで日系スポーツコミュニティとして活動している「J Athletics Canada」。オーガナイザーの一人である野田さんにお話を聞いた。
「今イベントはJ Athletics CanadaからToronto Furiesに打診し、12月9日の試合をJapan DayとしてToronto Furiesの全面協力のもと、無事に成功することができました。これを機に、日本人コミュニティに鈴木選手の名前を知ってもらうことができてとてもよかったです。私もプロのサッカー選手として生活していた時期があるため、現役時代にしか発信できないことがあるよね、と今回のイベントをオーガナイズしました。
元々は我々クラブのためのイベントとして企画していましたが、より多くの人に鈴木選手が頑張る姿を見てもらいたい、という意味で日本人コミュニティ向けのイベントに切り替えました。
オリンピックに2大会連続で出場したトップアスリートを、世界最高峰のリーグで生で観られることは滅多にないと思います。今後もToronto Furiesと鈴木選手を多くの日本人の方々に応援していきたいです。
JACは「スポーツは武器になる。」を合言葉に、今後もスポーツを通してコミュニティに還元していきたいと考えております。JACも合わせて応援していただけたら幸いです」と語ってくれた。
全く知らない国へ自分から飛び込み、プロフェッショナルとして活躍する鈴木選手のプレーや姿勢に私もとても良い刺激をもらうことができました。皆さんも是非、その勇姿を一目見に行ってみてはいかがでしょうか。鈴木選手が輝く姿からきっと元気や希望をもらうことができると思います!