つややかでとろける美しさ、パヴェ ド ショコ|うんちく好きシェフのかんたんレシピ 第30話
生肉、生魚、生野菜。調理をされていないものに『生』を冠する-分かる。
生チョコ-そもそもチョコレートとは、カカオに 砂糖やミルクを混ぜ合わせた混合物。(加熱もされている)全然意味はわからないが、それに『生』を付けた人は天才だ。トロリと柔らかい食感を、その名一言で言い表す言語感覚はスゴイ…。
今月は『生チョコ』の作り方を、ご紹介いたします。生チョコは本来ガナッシュと呼ばれ、マカロンやケーキに挟んだりして幅広く用いられます。長方形に切ると、その形よりパヴェ ド ショコラ (フランス語でチョコレートの石畳の意)と呼ばれます。おそらく、これを日本に売り込む際に、誰かが『生チョコ』と名付けたのかと思います。商才ありすぎですね。
作り方はとても簡単です。溶けたチョコレートにクリームを少しずつ加えて行くと、一度分離してザラっとなります。そこで焦らず更に優しく混ぜ続けると、再び乳化してツヤを取り戻します。
少しザラついたパートナーとの関係も、少しの優しさを持って続けて行けば、必ずやツヤを取り戻すはず!? バレンタインに手作り『生チョコ』いかがでしょうか。
パヴェ ド ショコ
- セミスウィートチョコレート(刻む) 180g
- オレンジの皮 少々
- 生クリーム(35%) 105g
- ハチミツ 12 g
- バター 25g
- 刻んだチョコレート 及びオレンジの皮をボールに入れ、湯煎にかけて溶かす。
- 生クリームとハチミツを小鍋に入れて一煮立ちさせ、ホイッパーで混ぜながら、1に少しずつ加える。一度分離してザラっとなるが、更に混ぜながら少しずつ加えると再びツヤが出てくる。 バターを最後に加え、ゴムベラで混ぜ合わせ トレイに流し入れ冷蔵庫で冷やし固める。
- 2をひっくり返しラップをはがし、ココアパウダー (分量外)をふりかけ、好みの大きさに切って 出来上がり
今月号レシピ、料理教室のお知らせはブログにて掲載。お時間のある時に見てみてください。
coocookingdesignstudio.blogspot.ca
フェイスブックであなたのご意見、ご感想をお知らせください。
www.facebook.com/CooCookingSutdio
橋本渚
フレンチ、イタリアンレストランで17年以上の経験を持ち、トロントミッドタウンにて、料理教室を主催。「分かりやすく、楽しい」をモットーに、家庭でできるおもてなし料理を教える。プライベートシェフとしての活動も始める。