People.23 vol.08「ONE OK ROCK DETOX TOUR トロント公演」Yuiさん|カナダで挑戦する若者
ONE OK ROCKのDETOX TOURトロント公演に行ってきました!前回観たのは去年の10月でしたが、今回はそれを遥かに凌ぐ熱量と完成度で、まさに“進化”を体感する時間でした。
2022年、アルバム『Luxury Disease』をリリースし、北米ツアーで23公演を実施。2024年には『Premonition World Tour』を北米で2公演完走しました。そして今年2025年。ニューアルバム『DETOX』を引っ提げたワールドツアーでは北米と欧州を合わせて全31公演(北米15公演)を予定しています。一見すると、今回の北米ツアー(15公演)は2022年のツアー(23公演)より数が減少していますが、実は各会場の規模が大きく拡大。トータルの動員キャパシティを比較すると、2022年の約5万人から、2025年は約10万人と、倍近い動員数を実現しているのです。
ここまで彼らの活動の幅が広がった理由には、いくつかの要因があります。
まず、高い英語力と、海外プロデューサーとの積極的なコラボによって、世界基準の音楽制作が実現していること。さらに、直近映画ソニックの主題歌に起用されたことや、モンスターハンターとのコラボ楽曲、Linkin Parkとの共演などを通じてグローバルな認知度を一気に高めました。加えて、MUSEやEd Sheeranといった世界的アーティストのツアーサポートを務めたことも、彼らを世界へと押し上げた大きな転機だったのではないでしょうか。
今回のライブで私は改めてワンオクの進化と、彼らが世界に向けて発信しているメッセージの強さを感じました。音楽性の素晴らしさは言うまでもなく、何より印象的だったのは彼ら自身が「日本人としての誇りを発信している」ということです。前回ライブ同様、英語版があるにも関わらず、ライブでは必ず日本語版で歌い、一部のMCも必ず日本語で行われていました。これは決して観客が日本人ばかりだからではありません。実際、今回の公演では白人やラテン系のファンが目立ち、「初めてワンオクのライブに来た人?」という問いかけに、観客の半数以上が手を挙げていたのです。
そんな中、日本語で語るボーカルTakaの声に、会場全体が静まり返る瞬間が何度もありました。この言葉が、今も胸に深く残っています。
「こうやって僕が日本語で話しているのに、みんな一生懸命理解しようと、聞こうとジッと僕を見てくれている。これが、世界がひとつになるための一番大切なことだと思う。」
国も言葉も違う人々が、ひとつの音楽のもとに集い、心を通わせる―その現場に立ち会えたことに、私は静かな感動を覚えました。20周年を迎えた彼らの今後がさらに楽しみです。














