マッサージ・セラピストが教える身体と健康 #09
ソチ五輪金メダリスト羽生選手専属のマッサージ・セラピストが教える身体と健康 #09
青嶋 正
RMT:カナダ公認マッサージセラピスト / 日本オリンピック委員会 日本スケート連盟の強化スタッフ
第9回 子育て中のママの悩み
当院では、スポーツ選手だけでなく色々な患者さんに来院いただいています。子育て中のママの来院も多く、幾つかの共通の悩みが見受けられます。ママの悩みは人それぞれ様々ですが、代表的なものとして、
1)睡眠不足 2)肩こり 3)手首の痛み 4)腰痛 5)精神的ストレス
などがあげられます。
今回は、「手首の痛み」についてお話しさせていただきます。一番困る症状は、手首を動かすだけで痛みが出ることです。お子さんを抱えたり、常に多くのものを持ち歩かなくてはいけない状況で、手首に力を入れると痛みが出るのは、精神的にもストレスだと思います。
どうして痛みが出るか?というと、多くの場合、手首の使いすぎによる腱の炎症が原因です。
なぜ?炎症してしまうかというと、手首は指先をコントロールする為に多くの腱が集中していて、尚且つ動かす頻度が多いので摩擦が起こり、炎症を起こし、痛みの原因となります。
時間をかけて徐々に炎症を起こしている為、多くの患者さんは慢性化した状態になっています。
対処法は、出来るだけ腱に負担をかけないことです。
動かさずに休めるのが一番良いのですが、なかなかそうはいかないので、関連する部位のストレッチをして負担を軽減します。手首をコントロールする筋肉グループは、腕の内側と外側の2つあります。つまり、2つのストレッチが必要ということですね。
ストレッチ1
1)右腕を前に伸ばす(肘も伸ばす)
2)右手首の力を抜く(指がたれさがる)
3)左手で右手の甲を掴み自分の体の方に引っ張る。
(手首が内側に折れて、腕の外側がストレッチされる)
ストレッチ2
1)右腕を前に伸ばす(肘も伸ばす)
2)右手首を手のひらを上に向けた状態で力を抜く。
3)左手で右手のひらを掴み手首の内側を伸ばす様に自分の体の方に引っ張る。
(手首が甲側に折れて、腕の内側がストレッチされる)
同様に左手も行って下さい。内側と外側の筋肉グループをセットで緩めることにより、結果的に手首の腱の負担を軽減させる事になり、慢性化した症状を徐々に改善します。ポイントは、動作を覚えるのではなく、この理屈を理解していただくことです。理屈が分かっていれば、この方法で以外でも、「腕を伸ばして壁に寄りかかる」など自分にあった良い方法が見つかるはずです。
色々とチャレンジしてみてはいかがでしょう?





