1月のトロントの本屋さん 今月のテーマ「2020年を振り返る」


あけましておめでとうございます。2021年最初の「トロントの本屋さん」もバンクーバーから岩崎ゆかりがお送り致します。
今月号のテーマは『2020年を振り返る』です。悲しいかな、コロナが真っ先に浮かんでしまいますね。

最初に紹介するのは、こちら!ビジネス書ランキングで上位だった、ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド著『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』(日経BP社)。序章の13の質問ではあなたの正答率がチンパンジーが答える正答率30%より上となるでしょうか?世界は先進国と発展途上国の2つに分かれているのではなく生活水準によって4つに分類されているといった具合に目から鱗、びっくりのオンパレードです。
本書の一例には世界中の1歳児でなんらかの予防接種を受けている子供はどのくらいいるか、とあります。答えは80%。ワクチンは接種されるまで、低温に保たれた状態で運搬される必要があります。そのため、全世界の1歳児80%が接種可能なまでに物流インフラが整っているとも言えます。コロナワクチンも低温管理が求められています。ワクチン接種が進み安心・安全な日々が早く訪れますように!

2020年と言えば、東京オリンピックが開催されるはずでした。1940年に夏季東京オリンピックと冬季札幌オリンピックの招致がありました。幻の東京オリンピックと称されるもので日中戦争の影響等から返上となっています。その時代を背景にして描かれたのが、中島京子著『小さいおうち』(文藝春秋)です。女中のタキが奉公に上がった先の若く美しい奥様・時子と暮らした日々を回顧する物語です。歴史の教科書に新型コロナウィルスの影響で延期となった東京オリンピックは2021年に開催された、と記載されるといいですよね。

映画が公開され、最終巻の23巻も発売となり既刊も入手困難を極めた『鬼滅の刃』も2020年の振り返りには欠かせません!原作コミック以外のスピンオフ(派生)小説もトーハン調べ2020年の年間ベストセラーの堂々3位です。内容は皆さん、既にご存知だと思うのであらすじは割愛します。購入後、コミックのカバーとマンガ本体の表紙に描かれている絵柄の違いは要チェックです。カバーをぜひとも外してみてくださいね。

コロナ禍でもオンラインショッピングでの購入品を届けてくれるドライバーさんへの感謝が一層高まったのではないでしょうか?坂木司著『ワーキング・ホリデー』(文藝春秋)で宅配の裏側を追体験してみませんか?元ヤン・ホストの沖田大和が突然現れた小学5年生の息子・進をきっかけに宅配ドライバーに転身、トラブルを乗り越え即席親子の絆も高まって…。2007年出版のこの作品、主人公の大和はリヤカーでの配達をダサいと思っています。今ではよく見る配達方法で、何と言ってもエコですよね!
それではまた来月お会いしましょう。
トロントにある日本の本屋さん Blue Tree Books
Blue Tree Books(J-town内)では、日本の本や雑誌を販売しております。話題の本はもちろんのこと、英語・その他言語のテキスト等も取り扱っています。店頭にない商品も、もちろん日本から取り寄せいたします。是非気軽にお越しください。3160 Steeles Ave E, Toronto(J-Town内)
905-415-0611
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