2月のトロントの本屋さん 今月のテーマ「宇宙」
こんにちは!今月のトロントの本屋さんもバンクーバーから岩崎ゆかりがお送り致します。
2月なので、チョコがテーマかと事前予想してましたが外れまして「宇宙」です!
宇宙の歴史を一年であらわすと、ヒトの誕生は12月31日の夜である。と教育テレビで見たときは驚いたのを良く覚えています。ビックバンからスタートしたとされる宇宙の始まりはいつまで続くのか科学者すら答えを出し切れていません。またよく知られた全てのものを吸い寄せるブラックホールは光も吸い込むとされ、我々は宇宙に関してまだまだ研究は序の口といったところのようです。
さて、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから玉手箱を地球に届けたのが2020年12月。JAXAのプロジェクトマネージャーの津田雄一さんが記者会見で見せた笑顔がキラキラと輝いていたのが印象的でしたよね。
最初に紹介するのが、津田雄一著『はやぶさ2 最強ミッションの真実』(NHK出版新書)。片道探査が常識の中、往復探査を成し遂げた!世界初を達成した著者自身が「はやぶさ」計画を知る大学院生時代からリュウグウのサンプル採取、帰還までの困難と苦闘の日々が綴られています。読むのが難しそうと思われがちですが、臨場感ある言葉で専門用語も説明されているので楽しく読み進められます。はやぶさ2は次なる拡張ミッションに向かっています、その小さな小惑星への接近予定である2031年が楽しみです。津田さんの自己採点、100点満点中の何点がでるかも注目ですね!
宇宙飛行士がどんな生活を送っているのか気になりますよね?日向なつお著『宇宙めし!』既刊4巻(小学館)で学びましょう!JAXAによると宇宙飛行士は航外活動を行う場合には身長が165㎝以上190㎝以下でなければならないそうです。規定未満の身長を理由に、宇宙飛行士を諦めた久世春可は「誰もが行ける宇宙を目指して」のキャッチコピーに自分の夢を思い出し、入社したJAXAで「宇宙食開発グループ」に配属されます。濃い目の味、お湯は80度等々の制約を乗り越えて、食で宇宙飛行士たちに幸せをお届けします。
体系的に知るにはやっぱり、池内了監修『小学館の図鑑NEO[新版]宇宙』(小学館)がおススメです。天体の基本情報から、太陽系の最新情報に地球外生命が見つかるかもしれない系外惑星、恒星や銀河、宇宙の観測や開発の現状までくわしく紹介されています。小学生向けと侮るなかれ、童心に戻ってワクワクしてみませんか?
最後に紹介するのが、こちら新堂進著『アインシュタイン―大人の科学伝記』(SBクリエイティブ)。相対性理論を提唱した天才科学者、アインシュタイン。当時、何を見、どう考えて相対性理論にたどり着き、そして周りの人々にどのようにかかわって生きたのかが分かりやく綴られています。新書ですが、横書きで図や絵で説明してあります。これなら相対性理論を相手にしても構えずに勉強できそうです!
それでは、また次号でお会いしましょう。
トロントにある日本の本屋さん Blue Tree Books
Blue Tree Books(J-town内)では、日本の本や雑誌を販売しております。話題の本はもちろんのこと、英語・その他言語のテキスト等も取り扱っています。店頭にない商品も、もちろん日本から取り寄せいたします。是非気軽にお越しください。3160 Steeles Ave E, Toronto(J-Town内)
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