人や物事や自分の環境に感謝できる心の余裕を持てるようになろう!|留学カウンセラーが説くワーホリカナダ生活 Vol.80
日常生活編40:人や物事や自分の環境に感謝できる心の余裕を持てるようになろう!
感謝の気持ちというのは日ごろ当たり前に芽生えている気持ちだと思いがちですが、日々の忙しさや混沌とした生活の中、色々と思い通りにいかず不便な状況下で気持ちが紋々としている時というのは、よく考えてみるとあまり心からの「ありがとう」を言っていないことに気が付きます。「一体いつになったらこの不便な状況から抜け出せるの?」という不満ばかりが膨らんでしまって、本当は色んな人や物事に助けられているという有難さに目を向けることができないのです。
先日スーパーの入り口前で入店の順番待ちをしていた際に、小さな子供を連れているからというのもあり、前に並んでいた男性が店員さんに声をかけ私たちを優先させてくれたという経験をしました。しかも彼はそれをすごく自然に当たり前のようにやってのけ、他に並んでいた人たちも文句も言わず微笑みながらその様子を見ていたのです。
私は娘と一緒にしっかりThank youと言って手を振ってお店に入れてもらったのですが、その際何となくじわっとしました。こんな日常の何気ない所でも実はすごく有難い思いをしているんだよな、と実感したのです。考えてみれば、このコロナ禍の混乱によってむしろ色んな人に助けられています(TORJAさんにも毎回とてもお世話になっており、感謝しかありません!)。家の大家さんからも「子供がいて大変だろうから」とGroceryを車で届けて頂いたこともありました。
ただ単に「やった、ラッキー!」と思うのではなく、みんな不便なのは同じなのに他の人を助けてくれる人がいるのは本当に有難いことだと気が付くべきなのです。医療の場などのいわゆる“エッセンシャルワーク”に携わっている人たちへの感謝もそうです。そしてそんな中私も娘も元気に暮らせていることへの有難さ、娘を可愛がってくれる職場とメンバーさんの存在、弊社を選んでくれたメンバーさんたち、いつもサポートしてくれる日本の家族などなど、感謝すべきものが沢山あるわけです。
でも心に余裕がないとその有難さに気が付きにくくなります。逆に物事に感謝できる心の余裕ができると、自分も誰かを助ける余裕ができ、プラスの連鎖が起こると言えます。身近なことでも、実はそれがどんなに有難いかをちゃんと把握し感謝する。感謝されたほうも気持ちが良いですし、さらに心に余裕ができると思います。それが少しでも広がれば未来は明るいといえるでしょう!皆さんも感謝の気持ちを忘れずプラスの連鎖を起こせるように意識してみてくださいね。
高林紘子
East-West カナダ留学センタートロント社代表
大学卒業後2001年に語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに進学。 成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diploma取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経たのち永住権取得。カウンセリングした留学生は延べ1千人以上にも及ぶ。