Glass Half Full #2 風船
いて座7位。当たり障りのない朝の占いをチェックし、自転車に飛び乗り、ブレーキをかけずに坂を下る。ほどよく信号無視しながら、時間ギリギリに、朝5時マクドナルドに到着。通勤前の世のお父さんたちにコーヒーやソーセージマフィンを無料スマイルと共に提供。そして朝8時。サインアウトして、急いで制服に着替え、また自転車に飛び乗り、チャイムの音と共に校門を通過。チアリーディングの練習で放課後は忙しかった高校時代、通学前に朝マックで働き、当時“不確かな”でも大きい何かの野望のために私は夢中で資金を貯めていました。
そんな青くエネルギーに満ちていた高校時代から、もうすぐ10年が経とうとしています。どうやらその「野望」は留学につながり、そして今はここカナダで自分のレストランを開けたいという「夢」に変わりました。でもそんな私の夢ですが、実は最初は小さかったんです。「いつかカナディアンと対等にレストランで働けるようになりたい」が私の夢でした。英語が喋れなかったことを理由に、カナダでのcollege時代はよく仲間はずれにされていました。クラスでグループプロジェクトがある度に、私はお決まりの“あまり者”でした。Nanaは何言ってるか分からないから面倒臭いとか、成績が下がるから嫌だとか、終いにはじゃんけんで負けたグループの元に引き取られることもありました。白人さんばっかりのエリアにいたせいもあるのですが、英語が喋れないクールじゃないやつは受け入れないって感じのコミュニティーだったのでとても苦労しました。トロントやバンクーバーじゃあり得ないですよね。だからカナダに来た当時は「対等に働けるようになる」がとても大きな夢に感じたものです。
昔、小学校の担任の先生がこう言っていました。「やがて大人になった時、素敵な人になっていたいと願うなら、膨らむ夢を持ちなさい」って。私の夢は確実に膨らんでいます。そしてある程度膨らむと“浮いて”しまうんです。周りから。世の中から 。でも“浮く”事は悪くないんです。誰かに掴まれている、何かに縛り付けられている、そしてしぼんで終わってしまう風船のような人生を送るのか。それとも、風船の群れから離れ、空高く飛んで、誰も経験したことのない未知の空間を超え思いっきり弾けて終わる人生を送るのか。風船が空に飛んで行く様子を、私たちが見上げるように、私も膨み続ける夢と共に飛躍して、私の活躍と頑張りが、空を超えて日本にいる大切な人達に届けば嬉しいです。
Nana Akimoto
– Teashop 168 Annex店 オーナー兼店長・モデル
1987年横浜生まれ。2007年にカナダへ留学。Georgian College卒業後、某スポーツバーや日本食レストラン等でマネージャーを勤める一方、モデルとしてカナダの新聞や雑誌をはじめ、シンガポールとベネズエラの大手出版社との撮影もこなす等、国際的に活躍もしている。2013年初夏にはバブルティーフランチャイズチェーンで知られるTeashop168 のAnnex店を展開し、今現在オーナー兼店長を勤めている。将来自分のレストランを開けることが夢である。














