H.I.Sオススメ オトナの旅。 カンクン
カリブ海、メキシコユカタン半島にあるカンクン。1970年代にメキシコ政府先導のもとリゾート地として開発された。今では世界中から観光客やセレブが訪れる有名なリゾート地。開発前はカンクンのホテルゾーンにはほとんど人が住んでおらず、1974年に空港建設に伴いマングローブを埋め立て、現在のコの字の土地になった。
カンクンの魅力は、美しい海と、足をのばせば触れられるマヤ文明の古代ロマン。ビーチでは、真っ白なパウダーサンドのビーチとターコイズブルーの海、充実したホテル施設とマリーンスポーツを存分に満喫したい。イルカと泳ぐツアーや無人島への日帰りピクニックツアーなども充実しており、飽きさせない。また、ユカタン半島に残るマヤ文明の遺跡ツアーは、他のビーチリゾートでは望むことのできないカンクンならではの楽しみのひとつで、大きな特色だ。
世界遺産チチェンイッツアカンクンの海のホテルゾーンから一転、ジャングルの中にある遺跡。マヤ文明の高度な数学知識や天文学・建築学などに基づいて造られたピラミッド型の神殿カスティージョ。このピラミッドは、二重構造になっていて階段の脇にある入口から内部ピラミッドへ入ることができる。内部は狭く、湿気で蒸している。壁は鍾乳洞のようで、急な上り階段が続く。最上段にある内部神殿には、翡翠の目の真っ赤なジャガーの玉座と捧げ物を置くチャックモールの台座が安置されている。ピラミッドの階段は4面すべてにあり階段の数を合わせると365段になる。マヤ暦1年を表しているという。365段を登ると、見渡す限り緑のジャングルの平地。遠くまで水平線でのびる景色は壮大さを感じられる。
まだまだ遺跡があるカンクン。トゥルム遺跡。チチェンイッツアの内陸と異なり、エメラルドグリーンのカリブ海を背にして断崖上にそびえ立つ。スペイン人の艦隊が最初に目にした大きなマヤの街として、また19世紀のマヤ人の反乱の拠点になった場所。トゥルムはもともとマヤ語で「城壁」という意味で、「サマ(夜明け)」とも呼ばれていた。遺跡から見るカリブ海の夜明けは間違いなく素晴らしいものであろう。
海と遺跡、さらには日本人に好まれるメキシコ料理。飲み物はテキーラの種類が豊富。ビーチでマルガリータやテキーラサンライズを片手に、ナチョスをつまみ、アメリカ人の一大リゾート地で優雅に旅してはいかがだろうか?