H.I.Sオススメ オトナの旅。 モントリオール
ケベック州にあるモントリオール。カナダではトロントについで第2の都市。パリに次ぐ世界で2番目に大きいフランス語圏の都市である。
17世紀フランス人が現在の旧市街に建設したフランスの植民地にしたのがこの街の始まり。18世紀にイギリス軍に占領されるまでフランスの領土であった。モントリオールの支配権もイギリス系へと移っていった。しかし人口の3分の2を占めるフランス系カナダ人たちは、その後も自分たちの文化を守って暮らしてきた。
一歩入れば、看板はフランス語、旧市街はまるでフランスの街並み。北西部マギル大学あたりはイギリス風。人々もフランス語を主としながら、バイリンガルだ。フランスとイギリスの融合という雰囲気がこの街の歴史を物語っている。
旧市街を散策。まさに北米のパリ。誰もが訪れるノートルダム大聖堂。一歩踏み込むとコバルトブルーのライトに照らされて黄金の祭壇がある。周りにはステンドグラスから差し込む光が教会を内部を照らし、何百本ものキャンドルの灯が厳粛な気分へと誘う。
最古の通りサンポール通り。石畳の趣ある通り沿い。セントローレンス川を見たい時は川を沿って歩くのも気持ちいい。
次は町の名前の由来パルク・デュ・モン・ロワイヤル。ダウンタウンの北西部に位置する広大な公園。ここはNYのセントラルパークを設計した人物による設計だ。園内には街を一望できる展望台がある。昼間は人々のジョギング姿を見受けられ、夜はロマンチックな夜景が繰り広げられる。
ここまでくるとマギル大学など北米パリから英国風の雰囲気が変わる。ダウンタウンを南北に伸びる目抜き通り。多くのレストランやショップが立ち並び、旧市街とは異なる賑やかさが伺える。
トロントの地下街も大きいモントリオールの地下街は巨大迷路のようである。何せ大学まで続くこの地下街は学生にとっては嬉しい。
夏はF1やジャズフェスティバルなどイベント盛りだくさん。さらに秋は紅葉シーズン真っ只中の為世界中の人々が集まる為、お早目の予約をお勧めする。
トロントから飛行機で1時間15分、VIA鉄道で5時間~5時間半。同じカナダで隣の州にも関わらず看板や表札。人々が飛び交う会話がフランス語。
カナダ内でプチヨーロッパを堪能できるこの地へ、冬、春に是非週末足を運んでみよう。