園長先生!気付けば息子も大きくなりました・・・第37回「生き物を迎え入れると言う事 ③ ペットは子育て」
20年前に誕生した「池端ナーサリー・スクール」。その園長であり創設者の池端友佳理さんのそばにはいつも日系三世のご主人・マークさんと現在21歳で大学在住中の健人くんがいた。母親であり、教育者であり、また国際結婚移民をした友佳理さんとその家族の笑いあり、涙ありの人生をシリーズで振り返ります。
文■池端友佳理 (池端ナーサリー・スクール園長)



我が家には爬虫類ばかりでなく、ちゃんと哺乳類もいます。スナネズミやチンチラ、そして10歳になる小型犬が2匹。
スナネズミはこれで5匹目ですが、とても飼いやすいのでナーサリーに置いています。子供が始終うるさくても神経質すぎない動物ですし、日中寝てばかりのハムスターよりはよく動き回って子供達を楽しませてくれるからです。でも、短命の小動物ですから、やはりだんだん年老いて来ると私の家に連れて帰って静かに最期のときまでそばにおいてあげる様にしています。
チンチラは始めてで、友人がレスキューから引き取って来た子をナーサリーで飼ったら子供達が喜ぶだろうと思い迎え入れたのですが、ナーサリーで飼うにはむかない事が分かり、我が家に連れて帰りました。チンチラは小さなケージの中で一日中過ごすのは辛く、外に出してあげないといけなくて、ケージから出せば出したで毛やうんちがあちこち散らばってしまうのです。また、団体行動が好きな動物なので、週末誰もいないナーサリーはチンチラにとって寂しいものらしいのです。しかも、小動物のわりに長生き(寿命は10〜15年)しますので私が家で面倒みる事になりましたが、レスキューあがりのチンチラですから、始めは誰にも慣れず逃げてばかりでしたし、なついてもいませんでした。
ところが、時間をかけてしっかりお付き合いして行ってあげるうちになついて、今では呼べば飛んできますし、膝の上でリラックスしてくつろいでくれる事もしょっちゅうです。そばに人がいる事の方が嬉しそうなのです。
この子をなでていると、このふわふわした優しい肌触りの温かい毛皮のせいで皮を剥がれてしまうのかと思うと何とも切なく、悲しくなってしまいます。人間達が生きるために必要で仕方ないのであれば話は別ですが、ファッションのためだけだと理不尽さを感じてなりません(この話はここではしませんが…)。
とにかく、私的には、チンチラはとてもかわいいですし、慣れれば人間にもよくなつきます。しかし、ペットとして家で飼うには向いていないと思うのです。とてもよく動きますので閉じ込めておく事など決して出来ませんから広い場所は必要です。また、とにかくなんでもよくかじるので大変です。家具、壁、柱やコードなどそばにあるものなんでもかじれるものは全てかじってしまいます。だからといってそれがチンチラの習性ですから、怒るのは筋違い…かじられない様に私たちが気をつけないといけないのです。
以前、ウサギを飼っていた事もありましたが、ウサギも同じく何でもよくかじります。また、うんちもトレーニング出来ませんからあちこちでしてしまいます。ただ、チンチラはウサギと違ってどこにでもぴょんぴょんとよじ上れて、縦へのジャンプ力も優れているのでなお厄介なのです。そう言った事から、家で飼うのにはよほどの忍耐力と環境が必要と言えるでしょう。
一時、日本では人とは違う動物を飼いたがる人が多くなったとかで…随分昔ですが、私も日本のペットショップで小さな猿やキツネ、フクロウやらアライグマまで売っているのを見た事があり、たいそう驚いた事がありました。
珍しい外来種を海外から手に入れて、結局手に負えず保健所に連れて行ったり、その辺に捨ててしまったり。そして、捨てた外来種は当然地元の生き物の生態系に大きな影響を与えますし、地元の人々にも迷惑をかけて、今もそれが増え続けて大事になったりしています。
見た目がかわいくてもペットには出来ない動物は多いのです。動物にあった環境と人が生活して行く上での状況を考えてペットは決めないといけないのは人としての責任であり、課題です。
だからこそやはりペットとして飼いやすい犬ネコや鳥、ハムスターなどはおススメなのだと思います。飼う人を癒してくれますし、子供がいる家庭なら情操教育にももってこいですよね。でもやはり、ペットを世話する事にストレスを感じないようにする事、ペットを維持するための費用の事などまで(病気や怪我の事も含めて)しっかり考えてからでないといけませんよね。
一緒にすると怒られてしまいそうですが、私にとってペットを飼う事とは子供を育てる事と同じなのです。我が家に来た時点から、その子にとって私(お母さん)が全てです。純粋なその子はお母さんを信じる事しか出来ません。お母さんのお世話次第でその子のすべてが決まってしまいます。
不器用でも良い、不慣れでも良い。一生懸命な姿で接し、きちんと勉強して前向きに何事も対応・対処して行く。
でも、これは子育てに限らず、仕事をする上でも同じ…人として世の中で生きて行く上で当たり前の行為なのかもしれませんね。













