レート切り下げと秋のマーケットに 入り売り手の動きは出ているが、一方で買い手はマッチしていない状態|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット
住宅マーケット年別比較チャート
2024年9月のTRREB全域・全物件タイプの総取引数は4,996件となり、昨年9月の4,606件からプラス8.5%の増加となりました。ピーク時の2021年9月は1万1000件を超えていましたので、マーケットはまだ落ちたままで横ばいに近い状態です。
全物件タイプの平均価格は110万7,291ドルとなり、昨年同月の111万8,215ドルからマイナス1.0%の微減でした。新規リスティング数はプラス10.5%、有効リスティング数はプラス35.5%となっています。レート切り下げと秋のマーケットに入った事により売り手の動きは出ていますが、買い手のそれはマッチしていない状態といったところでしょうか。平均売却日数は43日間で昨年9月の30日間からプラス43.3%と動きは鈍いままです。
物件タイプ別に平均売却価格を見てみますと、
の順に並びました。
TOKO’s EYE
2024年の6月、7月、9月に各0.25%と切り下げが行われて来ましたが、現時点ではマーケットは未だ回復に転じていません。
この記事を書いている今月(10月23日)には0.5%と大きく切り下げられるとの話も出ており、また続けて2025年の3月くらいまでにはレートを3%台まで落とす予定との情報も出ております。
レート以外にもマーケットに影響を及ぼす要因がないわけではありませんが、これから進むであろ切り下げが実際に行われた場合に、どの時点からマーケットが上昇に転じるかは誰もが気になる点です。注意深く見守りましょう。