トロントの本屋さん2024年9月『僕のヒーローアカデミア』『陰陽師』『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』


こんにちは。9月号のトルジャはトロント国際映画祭を特集されるそうです。また、夏の終わりにというお題を頂戴しています。
7月にロスで開催されたAnime Expoに初めて遊びに行きました。アニメの声優の方達も多く招待されており、イベント開始時間の最低1時間前には並び始めないと入場できない程大盛況でした。
中でも堀越耕平著『僕のヒーローアカデミア』(集英社、既刊41巻)は、4名の声優さんが登壇され、8月日本公開の映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』の冒頭15分を全世界初公開と盛りだくさんでした。
「ヒロアカ」と略される漫画は、週刊少年ジャンプでの連載が8月に最終回を迎えました。
世界人口の8割が超常能力「個性」を持つ社会で、中には個性を悪用する敵(ヴィラン)が出てきます。そして、勇気ある人々がヒーロー活動を始め、公的な職務に定められています。主人公の緑谷出久は無個性で生まれてしまうがヒーローになることを目標に奮闘する姿が描かれます。
本作はもちろんアニメ化もされています。2025年にはファンブックに、著者の初画集の刊行が予定され原画展も開催予定だそうです。最終巻はおそらく42巻となると予想されますので、今から始めれば一気読みをして各種イベントに間に合います!
2024年春に『陰陽師0』が公開されました。原作は夢枕獏著『陰陽師』シリーズ(文藝春秋)です。漫画、映画、ドラマ、舞台、アニメ化と何度もメディアミックスが展開されています。
ここまでくると小説から陰陽師を知りました!という方は少ないのではないかと思います。私も野村萬斎さん主演の映像作品を初めて見て小説を読み始めた口ですから。
鬼、妖が住まい不可思議なことが起こる平安時代に、源博雅が陰陽師・安倍晴明に怪異事件を持ち込み、解決を描くお話です。現代小説には出てこない単語を知ることができ、素直な博雅と飄々とした清明の二人の掛け合いも心をくすぐられること間違いなしです。
秋の夜長に読書といきたい所ですが、読みたいけど昔ほど本が読めないーとここ数年感じていました。そんな所に出版されたのが三宅香帆著『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社)です。
2021年公開映画「花束みたいな恋をした」の主人公カップルの恋愛模様をきっかけとして本書は始まります。社会人になり共通の趣味だった小説、漫画、ゲームを読まなくなった彼とそんな彼に失望する彼女のお話だそうです。そして、明治時代からの読書と労働の歴史を紐解きながら、タイトルの解を探ります。
実は読めないと思いながらも、小説ばかりを読んでいた以前と比べて実用書の方を好んで手に取るようになりました。本書を読むことでその理由が分かり、納得しつつも少し寂しくなりました。
また次回お会いしましょう。
トロントにある日本の本屋さん Blue Tree Books
Blue Tree Books(J-town内)では、日本の本や雑誌を販売しております。話題の本はもちろんのこと、英語・その他言語のテキスト等も取り扱っています。店頭にない商品も、もちろん日本から取り寄せいたします。是非気軽にお越しください。3160 Steeles Ave E, Toronto(J-Town内)
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