園長先生!気付けば息子も大きくなりました・・・第34回「泣いてスッキリ、ストレス解消」
20年前に誕生した「池端ナーサリー・スクール」。その園長であり創設者の池端友佳理さんのそばにはいつも日系三世のご主人・マークさんと現在21歳で大学在住中の健人くんがいた。母親であり、教育者であり、また国際結婚移民をした友佳理さんとその家族の笑いあり、涙ありの人生をシリーズで振り返ります。
文■池端友佳理 (池端ナーサリー・スクール園長)
いやはや、今年の冬は長かったですね〜!!これでもか、これでもかと寒波が襲いかかり、暖かくなるはずの4月になっても延々零下の気温に雪景色…。日本では見事な桜景色がTVやネット上で溢れる中、窓の外を見るとどんよりとした空模様…こんな気候だと気分も鬱になっちゃう!全く泣きたくなっちゃうわぁ…と、ちょうど思っていた所、先日TV(日本の番組)で
意識的に泣く機会を作る「涙活(るいかつ)」が注目されつつあると言う話題を見ました。
一体何の事かと思いきや、意識的に泣く事でストレス解消を図る活動の事らしいのです。涙を流すことで副交感神経が興奮状態となり、ストレスホルモンを抑えてくれるため、リラックス効果が高まる、また、感情によって出る涙には、 自律神経・内分泌・免疫などの乱れを正す働きがあると言われているのだそうです。涙を流した後には脳内麻薬と呼ばれる「エンドルフィン」が増加するとも言われており、それには強い鎮静効果があるため泣いた後は気持ちも落ち着き、すっきりとした感覚が味わえるらしいのです。
しかしながら、職場でも家庭内でも耐える事、我慢する事が当たり前のこのご時世。日頃から泣きたくても泣けない人が多いのだとか。なので、一ヶ月に2〜3分でも良いので泣ける映画・音楽・詩の朗読などを利用して、能動的に涙を流して心のデトックスを図ろう、と言うのが「涙活」と言う訳です。
さてここで…私の事をご存知の方々には知れ渡っている事かとは思いますが、実は私は極度に涙もろい性格です。前述の“一ヶ月に2〜3分泣く”なんて、考えられません。毎日20〜30分は普通に泣いていると思うのです(笑)。感動的な映画やドラマはもちろん、ニュースで事故が起こったり亡くなったりと言うケース、ネット上での感動的な動画、TVのコマーシャルや日常でのふとした何かでも号泣してしまいます。全ての場面を自分についつい置き換えて、感情移入してしまいます。友人の結婚式では友人として、娘として、母としていろんな立場からそれぞれの感情に共感してしまうので、いつも涙がナイアガラの滝状態です。映画館などでいかに声を殺して泣くか、毎回苦労しています。
そしてまた、人からよく言われるのは「悩みがないの?」「能天気」「単細胞」などです。これらを組み合わせて考えてみると、ストレスフリーな私の元気の元はこう言う事だったのかな?と妙に納得してしまいました。
もう随分前になりますが、カナダに来たばかりの頃はよく泣いていました。ホームシックになって泣き、友人が日本に帰る事になると泣き、産後の鬱で泣き、子育てに迷って泣き、文化の違いで泣き…悲しかったり悔しかったりでいっぱい泣きました。なのに泣いた後は妙にスッキリ!もちろん、嬉しかったり感動して泣く事もたくさん!
私は書く事が好きなのですが、子供の頃から毎日日記をつけていました。一日あった出来事はもちろんですが、感情をぶつけて書く事も多いです。愚痴を書いてすっきりする事もありますし、楽しかった事嬉しかった事は事細かに書いたり。今でも毎日とは言えませんが、プランナーを日記帳代わりにして思った事を書き込んだりしています。
そして、いつの頃からでしょうか、自分が誰かにしてもらって嬉しかった事を一日一つ、ちょっとした事でも良いから書き出す様になっています。自分を見つめる意味でも、人にしてもらってほんわかした気分になった事を一日の終わりにまた思い出して、また嬉しくなれますし、同じ事を今度は人にできるようになりたい、と教訓の様にすることもできます。
カナダに来て間もなかった頃、よく何気ない所で全く見知らぬ人から “Have a nice day!” と言ってもらったり、身につけているものを「それ、ステキね!」って褒めてもらったりして、気持ちのいい一日が送れたました。日本ではあまり意識した事がなかったので、自分もさりげなくスッと言ってみたいなぁ…なんて、努力してみた時期もありました(笑)笑顔や嬉しい一言は広がって行きますからね。
そのような感じで今までは、『笑う門には福来る』的な要素を重んじていて、楽しい事、笑顔でいる事が元気の元で、すぐに泣いてしまう私はちょっとかっこ悪いなぁ…なんて思っていたのですが…。実は笑う事も泣く事も大切で、つまりは自分の心に正直なのが一番。泣きたい時には泣く!たまには自分の心を思いっきり解放してあげるのも必要なんですね。
池端友佳理 ー 京都出身。大阪の大学看護科を経て同大学病院の産婦人科で看護師として経験後、1990年に渡加。伴侶は日系カナダ人三世。一人息子(大学生)の母。1993年に自宅で池端ナーサリー託児所を開設。1999年日系文化会館内に池端ナーサリースクールを設立。園長を勤める傍ら、カナダ唯一の産後乳房マッサージ師として活躍中。













