第7回「ワールドカップの抽選会と、トロントが熱くなる夏。」文=海上誠|スポーツは武器になる|J Athletics Canada

文:海上 誠 | J Athletics Canada
サッカーファンならずとも、トロント在住であれば今年の夏にワールドカップがトロントにやってくることはご存知じゃないでしょうか?いちファンとして「世界の組み合わせ」の行方に息を呑みました。抽選が終わった瞬間から、私のカレンダーに「本番への熱くなる準備」が始まりました(執筆日12月5日)。
そのワールドカップイヤーになる今年の夏は、トロントで6試合を開催。その中にはカナダ男子代表の開幕戦も含まれ、W杯本大会のキックオフの笛がこの街で鳴ります。街中で楽しめるFIFA Fan FestivalはFort YorkとThe Bentwayが拠点に、家族でも楽しめる「応援体験」や「世界」とトロントにいながら共有できる準備も進んでいます。
私にとってW杯は、単なる大会ではありません。2002年日韓大会を現地で体験したとき、スタジアムの外にまで広がる熱気、だいの大人が肩を組んで歌う、叫び、跳ね上がり、街が青に染まり、「あの一点」に大声を出して喜んだあの日は、海上少年には十分すぎる刺激でした。
2022年カタール大会はトロントでの日本代表応援イベントを終えたのち、カタールに飛び日本代表の勇士と、NIPPON旋風で虜にした世界の日本ファンとともに絶望の敗戦を共にしました。
このサッカーでの感動の原体験は間違いなく「スポーツは武器になる」の成分の一つです。スポーツそのものの勝敗を超えて、人の心を動かし、国籍を超えて仲間に出会える―W杯にはそんな力がある。この街でその景色が再現される。親として、指導者として、胸が高鳴らないはずがありません。
異議申し立てをしたいくらい、昨今のスポーツ観戦チケットもW杯観戦チケットも含めて、価格高騰により取りづらくなってしまっています。さらに、チケットの買い方もどんどん複雑になっています。
抽選制、クレジットカード会社限定の先行販売、公式サイトリセール、需要に応じて値段が変わるダイナミックプライシング。。。
「頑張ればなんとか取れる」から、「時間も情報もお金もないとそもそもスタートラインに立てない」なんて事態。それだけ「サッカー」というスポーツが市民権を得て、「ワールドカップ」という祭典を誰もが待ち望んでいることは嬉しいこと。ではあるが(英語圏にいる我々はまだリリースされている情報を見ればなんとか辿り着けるが、うちのオカンには無理)。
JACは過去にコミュニティーを応援した熱気をもとに、今年も準備を進めています。
Fan Festivalで一緒に声を合わせる。その熱を持ち帰って、練習でスーパープレーの再現をしてみる。ここまできたらキッズの内側に火がついていることは間違いなしです。この夏までにたくさんのキッズがスポーツにのめり込むきっかけなってくれるといいなと思っています。
ワールドカップは、サッカーファンだけのものじゃなく、広い世代に刺さるスポーツイベントだと思っています。
抽選会で相手が決まった今、家族で「推しグループ」を決めるなんてのはいかがでしょう。多民族、多言語、国際色が豊かな家族関係がたくさんあるからこそ、日本とは違った楽しみ方が見つけられる大会じゃないでしょうか?
開幕戦まで、あと半年。「あの時の夏は楽しかったね」とたくさんの人が思えるような、そんな夏がやってきます。

J Athletics Canada
「スポーツは武器になる」をモットーに、トロントを拠点にスポーツの教育的価値を大切にしながら、多世代・多国籍が交流できる日本語スポーツコミュニティー。スポーツを通じた人づくり・地域づくりを目指し、子どもからシニアまでがレベルに応じてスポーツを楽しめる場づくりを展開中。









