夏のお茶スイーツ|お茶コラム
夏も盛り。今年のトロントの夏は例年より暑いですね。今月は私が日常で楽しんでいるお茶を用いた冷たいデザートをいくつかご紹介したいと思います。

一番のお気に入りデザートは、「ほうじ茶アフォガート」。アフォガートとは、バニラアイスに温かいエスプレッソをかけたイタリア発祥のデザートですが、ほうじ茶アフォガートは、エスプレッソの代わりにほうじ茶パウダーを使います。用意するのは「美味しいバニラアイス」と、「ほうじ茶パウダー」。ほうじ茶パウダー約2gを10mlのお湯で溶かします。サラサラではなく、少しトロ~っとするくらいがちょうどいいかと思います。その溶かしたほうじ茶パウダーをバニラアイスにまわしかけるだけ。クリーミーなバニラアイスに、香ばしい苦みのあるほうじ茶がからみ、そのコントラストが絶妙で、とりこになること間違いないでしょう(同じ容量で抹茶を使い、抹茶アフォガートもできます)。
あとよく仕込むのが、煎茶のかき氷です。先月のコラムで水出し煎茶のご紹介をしましたが、冷たい煎茶を冷凍庫で固めるだけです。かき氷にすると、味はほぼ「氷」なのですが、口の中がさっぱりするので夏は常備しています。
また、夏によく登場するのが、寒天を使ったデザートです。どんな種類のお茶でもいいのですが、寒天パウダー2gに対して、約300mlのお茶(液体)の配合で作ります。寒天は90度で溶ける性質をもっているので、90度のお茶に水にふやかした寒天パウダーを投入後、耐熱皿に流して固めます。熱湯に近い温度でお茶をいれることになるので、通常よりも苦みがでるのですが、それがまたいい仕事をしてくれるのです。というのも、「固まったお茶寒天」をサイコロ状にカットして、アイスクリームを添えていただくからです。苺やつぶ餡、白玉などを加えると、華やかなおもてなしデザートにもなります。

これらのデザートたちを素敵に演出してくれる涼やかな器も忘れてはいけません。私は昔から吹きガラス作品が大好きで、カナダに来る前には趣味で千葉の房総半島にある山小屋に、何回か習いにいったこともあったくらいでした。なので、カナダで日本人の吹きガラス職人の本阿弥さんと出会ったときは嬉しく、感動しました。風鈴やワイングラスなどを手掛けていらっしゃいますが、ガラスの抹茶茶碗も作成されています。手作りガラスならではのぬくもりがあり、ひとつひとつに愛着を感じます。涼やかな作品たちに囲まれて、私の夏のお茶時間をより幸せにしてくれています。

吉田桃代
Tea&Herbal Association Canada公認ティーソムリエ日本茶アドバイザー
日本茶のオンラインストア「Momo Tea」とお茶団体「Nihoncha Canada」を運営。Momo Teaは2015年からトロントのお茶の祭典、Tea Festivalや、日系文化会館の季節のイベントを中心に出店。2023から日本茶の良さをカナダの人に広めたいという想いを込めて、日本茶と日本の文化に特化した「日本茶祭り」を主催。毎年11月第一日曜開催予定。






